出版社内容情報
雨の中、さちが木の葉の家で雨やどりをしていると、カマキリ、チョウ、コガネムシも雨やどりにやってきました。小さな虫たちとの交流を静かに描きます。
<読んであげるなら>2才から
<自分で読むなら>---
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
masa@レビューお休み中
97
【再読】しとしとと雨が降る日には、林さんの絵本が読みたくなる。少女のキュートな仕草や行動はもちろん、どこか幻想的で子供時代にしか体験できないような世界観がうつくしいんですよね。ほっぺを指でさしたり、鼻に指をつっこんだり、前屈みになったり…。そんな風景を眺めているだけで、ほっとひと息つくような安らぎをおぼえます。場面転換がないのに、ここまで魅せられるのは、やはり林さんの絵だからこそななんだろうなぁ。たぶん読んでいるうちに少女を見ているのではなく、自分自身が少女になって、この世界を見るようになるんでしょうね。2014/04/29
Kawai Hideki
89
雨宿りの場で繰り広げられる群像劇を通じ「かわいさは正義」と教える絵本。突然ぽつぽつと降り出した雨で葉っぱのおうちに逃げ込む女の子。しかし、そこにはカマキリが先客としていたのだった。そのカマキリに対して女の子がかける言葉は「いや、いや。こっち こないで。あっち むいて。」まるでアメリカ原住民とアメリカ人の歴史が繰り返されているようだ。平和的に向こうを向くカマキリは紳士。以降、葉っぱのおうちは「さちの家」となり、ちょうちょ、こがねむし、てんとうむし、ありなどを傘下におさめていく。娘のコメントは「はっぱはっぱ」2014/07/19
nakanaka
69
突然の雨がもたらしてくれた微笑ましい出会い。木が作ってくれた葉っぱの家で雨宿りをしていたさちが昆虫たちと居合わせる話。心温まる優しいお話です。2020/01/24
momogaga
49
【おとなこそ絵本】読む時代ごとに色々は発見があります。今回は「SDGs」のことを思い浮かべながら読みました。2020/12/19
masa@レビューお休み中
42
雨が降ってきて、葉っぱのおうちで雨宿りするさち。おうちの中には、かまきり、あり、もんしろちょう、てんとう虫、たくさんのお客さんが雨宿りにくる。昔は、こういう光景たくさんありましたよね。自分たちだけの隠れ家だったり、基地みたいな場所があって、それは、子どもたちだけが知っているんですよね。さちもかわいいけど、一緒に過ごす虫たちもかわいいんですよね。なんだか、友達のような家族のような、そんな仲間に見えてしまうんです。2012/03/12