今回 勝海舟(5) を購入しました
これまで勝海舟(1)~(4)も通販他社で購入していましたが
出品写真とは違う古いタイプの本文で文字が小さすぎて
私には読めない本が送られて来ることがあって困っていました。
勝海舟(5) を買うにあたっていくつかのお店に
「送る予定の本は文字が大きい新しいタイプの本ですか?」と問い合わせをしても
「本の名前が同じなら 古い新しい・文字が大きい小さいの判別はしておらず答えられない」
などという回答をされていました。
私にとって古いタイプの文字の小さいものは読むことが困難なレベルなのに
このような回答でした。
みなみブックスさんはコンディション説明に
「文字が大きく読みやすい・・」などの説明があって安心して注文することができました。
すごくきれいな本でした。
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勝海舟(五) (新潮文庫) 文庫 – 1969/1/28
子母沢 寛
(著)
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その禄わずか四十俵の小倅から、今や陸軍総裁となった勝。しかし朝廷に対する慶喜の恭順の意は通ぜず、薩長倒幕軍の東征はとどまるところを知らない。幕府軍には脱走兵が続出、江戸の運命は風前の灯となった。勝一代の名文、和平への心血を注いだ一書を携えて、官軍総参謀西郷隆盛の許へ赴く山岡鉄舟。二百六十年の大権を握った徳川幕府の最期、江戸開城の日は刻々と迫る。
- 本の長さ672ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1969/1/28
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104101153094
- ISBN-13978-4101153094
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登録情報
- 出版社 : 新潮社; 改版 (1969/1/28)
- 発売日 : 1969/1/28
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 672ページ
- ISBN-10 : 4101153094
- ISBN-13 : 978-4101153094
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 358,802位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2021年1月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
慶応四年正月、鳥羽伏見の戦いに敗れて大阪城を脱出し江戸へ戻った将軍徳川慶喜。東叡山上野寛永寺で恭順謹慎。
慶喜恭順の実を証し、助命嘆願のため抜擢されたのが、型破りの幕臣・山岡鉄太郎こと鉄舟。勝海舟子飼いの薩摩藩士益満休之助を伴い、鉄舟は既に官軍で充満している東海道を艱難を突破して東征大総督府のある駿府へ。大参謀の西郷隆盛と決死の覚悟で談判に臨み、西郷をして「世の中でいちばん始末に困るのは、山岡先生のような命もいらん、名もいらん、そして金もいらんという人間でごわんど」と言わしめる。
すでに江戸無血開城については、概ね山岡鉄舟の尽力で下拵えは出来ているなかでの海舟と西郷の会談は平和裡に終わる。どうしても海舟と西郷の和平会談がクローズアップされるが、実際には江戸城無血開城の道筋をつけた最たる貢献者は山岡鉄舟であることが伺える。
余談ながら、鉄舟は若い頃から尊皇攘夷論者で清河八郎などと後の新選組の母体でもある浪士隊の結成の首謀者のひとりでもあり、剣はもとより、禅と書に通じていた。維新後は、西郷隆盛からのたっての依頼で明治天皇の侍従を務めるなど奇妙な後半生を送ることになる。宮内大丞、宮内少輔を経て明治21年7月病没する。子爵。
ひたすら慶喜の恭順謹慎に倣い新政府側と和平交渉を進める海舟ではあったが、本来の敵である薩長よりも旧幕軍から恨みを買い命を狙われる日々。ただ、微塵もそんなことは意に介さず江戸の町を戦火から救うことに東奔西走できる芸当を持つ人物は、当時の幕臣のなかでも海舟を除いて余人はいないであろう。
慶喜恭順の実を証し、助命嘆願のため抜擢されたのが、型破りの幕臣・山岡鉄太郎こと鉄舟。勝海舟子飼いの薩摩藩士益満休之助を伴い、鉄舟は既に官軍で充満している東海道を艱難を突破して東征大総督府のある駿府へ。大参謀の西郷隆盛と決死の覚悟で談判に臨み、西郷をして「世の中でいちばん始末に困るのは、山岡先生のような命もいらん、名もいらん、そして金もいらんという人間でごわんど」と言わしめる。
すでに江戸無血開城については、概ね山岡鉄舟の尽力で下拵えは出来ているなかでの海舟と西郷の会談は平和裡に終わる。どうしても海舟と西郷の和平会談がクローズアップされるが、実際には江戸城無血開城の道筋をつけた最たる貢献者は山岡鉄舟であることが伺える。
余談ながら、鉄舟は若い頃から尊皇攘夷論者で清河八郎などと後の新選組の母体でもある浪士隊の結成の首謀者のひとりでもあり、剣はもとより、禅と書に通じていた。維新後は、西郷隆盛からのたっての依頼で明治天皇の侍従を務めるなど奇妙な後半生を送ることになる。宮内大丞、宮内少輔を経て明治21年7月病没する。子爵。
ひたすら慶喜の恭順謹慎に倣い新政府側と和平交渉を進める海舟ではあったが、本来の敵である薩長よりも旧幕軍から恨みを買い命を狙われる日々。ただ、微塵もそんなことは意に介さず江戸の町を戦火から救うことに東奔西走できる芸当を持つ人物は、当時の幕臣のなかでも海舟を除いて余人はいないであろう。
2013年3月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本体はしっかりしていました。価格が安く手に入り気に入りましたが
表紙が新刊版の写真で出ていましたので、
(新刊版は文字が大きく、新仮名遣い)
そちらかと思って買いましたが、届いたものは
旧版でした。文字が小さかったですが、
内容的には問題なかったです。
表紙が新刊版の写真で出ていましたので、
(新刊版は文字が大きく、新仮名遣い)
そちらかと思って買いましたが、届いたものは
旧版でした。文字が小さかったですが、
内容的には問題なかったです。
2018年4月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「江戸開城」それは三百年に渡り徳川将軍家が築き守り続けてきた江戸城を、西郷隆盛率いる官軍に明け渡すことでした。
新しい日本の始まりとなる大改革、大政奉還の陰には、薩長軍に敗北した幕府軍と徳川家最後の十五代将軍、徳川慶喜の甚大なる悲痛の思いがあったのです。それをとり巻く武士たちや江戸市中に生きる人々の思いも皆、現在に生きる者にはとうてい計り知れない思いに違いないと思います。
これからは旧幕軍に代わり官軍が新政府となるのです。
歴史というのは、学生の頃に思っていたよりもずっと奥深く複雑で、そして実は人情味のあるものではないかと思いました。
例えば、官軍が江戸城総攻めを企てている時、イギリスに協力を求めたところイギリス公使パークスがきっぱりとそれを断るシーンがあります。その時パークスが発した言葉には、権力や損得などよりも、それまでの徳川幕府への義理や、人としての道理を重んじる心情が含まれているようでとても印象的でした。理にかなった返答に官軍はそれ以上懇願することも抵抗することも出来ませんでした。
最近、テレビのニュース番組で「防衛省の幕僚」という言葉を耳にし、急にこの本の中の時代が身近に思え、それは少し不思議な感覚でした。なんとなく「幕霊」のようなイメージが湧いていたのかもしれません。
次は最終の第六巻です。ようやく出港の時機を待ちわびていた舟が動き出す時が来るようです。果たしてその舟、日本の目指すところはどこなのか、真の舵を取るのは誰なのか、終わりのない最終巻を読み始めたいと思います。
新しい日本の始まりとなる大改革、大政奉還の陰には、薩長軍に敗北した幕府軍と徳川家最後の十五代将軍、徳川慶喜の甚大なる悲痛の思いがあったのです。それをとり巻く武士たちや江戸市中に生きる人々の思いも皆、現在に生きる者にはとうてい計り知れない思いに違いないと思います。
これからは旧幕軍に代わり官軍が新政府となるのです。
歴史というのは、学生の頃に思っていたよりもずっと奥深く複雑で、そして実は人情味のあるものではないかと思いました。
例えば、官軍が江戸城総攻めを企てている時、イギリスに協力を求めたところイギリス公使パークスがきっぱりとそれを断るシーンがあります。その時パークスが発した言葉には、権力や損得などよりも、それまでの徳川幕府への義理や、人としての道理を重んじる心情が含まれているようでとても印象的でした。理にかなった返答に官軍はそれ以上懇願することも抵抗することも出来ませんでした。
最近、テレビのニュース番組で「防衛省の幕僚」という言葉を耳にし、急にこの本の中の時代が身近に思え、それは少し不思議な感覚でした。なんとなく「幕霊」のようなイメージが湧いていたのかもしれません。
次は最終の第六巻です。ようやく出港の時機を待ちわびていた舟が動き出す時が来るようです。果たしてその舟、日本の目指すところはどこなのか、真の舵を取るのは誰なのか、終わりのない最終巻を読み始めたいと思います。
2020年4月28日に日本でレビュー済み
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勝海舟を取り巻く人物の造形も素晴らしく読んでいて飽きない。講談でもあり、教養小説でもあり歴史小説。勝海舟はよくモテる。脇役に酒呑みも多い。出向、転籍、転職、第二の人生など、転機を迎える時期にもオススメ。