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一揆と戦国大名

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  • サイズ B6判/ページ数 362p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062689137
  • NDC分類 210.1
  • Cコード C0321

内容説明

応仁・文明の乱を機に、未曾有の“地殻変動”を経験する中世社会。大名・領主から百姓・町人まで広汎な人々が、支配のため、抵抗のため、自治のため、一揆を結び、新時代に向かって統合の運動を生きる。群雄はいかにして戦国大名たりえたのか。民衆はどのように共同体を形成したのか。信長上洛を前に、時は今、近世の夜明け前。

目次

第1章 領主の一揆―戦国大名の登場
第2章 百姓の内と外―村と村々
第3章 家中の形成から合従連衡へ―西と東の戦国大名
第4章 家中と国家―領国の仕組み
第5章 都市と都市民
第6章 戦乱に生きる
終章 戦国の収束

著者等紹介

久留島典子[クルシマノリコ]
1955年生まれ。東京大学大学院博士課程中退。現在、東京大学史料編纂所教授。日本中世史専攻。中世武家文書の編纂に従事しながら、中世から近世への社会の転換の特質を明らかにするために、村落史や領主制の研究をすすめている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MUNEKAZ

13
明応の政変から信長の足利義昭を奉じての上洛まで、戦国時代前半を描く通史。戦国大名たちによる合戦絵巻よりも、民衆との向き合い方や統治の実態に多くページを割いており、社会史よりのアプローチが強い印象。一揆による水平的な結合の「衆中」から「家中」へ、さらに大名権力を中心とする「国家」へと急速に統合が進み、全国規模で所属の一元化が行われていくという図式はなかなか面白い。16世紀という大きな転換期の社会の様子がわかる一冊。

umeko

12
室町時代から戦国時代へ、社会の様々なシステムの変化から時代の転換期を読み解く。歴史の歯車が回っていく様子を実感できた。2017/12/26

hal

1
室町幕府の有名無実化と同時に、いくつかのパターンを経て戦国大名が成立するまでを、政治史と生活の両面から眺める。どちらも大変興味深かった。特に一乗谷遺跡には興味を惹かれた。確かに日本で近世の廃墟後は珍しいかも。後、戦国大名の侵掠は、気候が悪化する中の口減らしや食料・人口の確保の面が無視できなかった点にも触れられていた。この点は、別の本でじっくりと調べてみたい。2018/10/19

いちはじめ

1
戦国時代を一揆というキーワードで解説。切り口は非常に面白い2001/11/12

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