日本の歴史〈14〉周縁から見た中世日本

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  • サイズ B6判/ページ数 408p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062689144
  • NDC分類 210.1
  • Cコード C0321

内容説明

12~15世紀、列島「周縁部」からいっせいに噴出したエネルギー。その活力は、安藤氏による津軽・十三湊の繁栄、琉球王国の成立と中継貿易の展開、海域での国境を越えた交流を生みだした。交易を基盤とする自立的な権力の形成は京都を中心とする国家の枠組みを越え、東アジア規模での変動をもたらした。多様な民族と文化が織りなす「もう一つの日本史」。

目次

第1部 北の周縁、列島東北部の興起(日本国の東の境界;外が浜と奥州藤原氏;奥州十三湊日之本将軍;日之本地域の解体)
第2部 琉球の形成と環シナ海世界(琉球という主体の登場;統一王国の形成;アジアとの交流;尚真王の時代;組織化された島々;アジアの変動の中で)
第3部 海域世界の交流と境界人(海域世界という見方;境界としての対馬島と鬼界ヶ島;港町;移動する人々;海域世界の変貌)

著者等紹介

大石直正[オオイシナオマサ]
1931年生まれ。東北大学卒業。現在、東北学院大学文学部教授。専門は北方史を中心とする日本中世史

高良倉吉[タカラクラヨシ]
1947年生まれ。愛知教育大学卒業。文学博士。現在、琉球大学法文学部教授。専門は琉球史

高橋公明[タカハシキミアキ]
1949年生まれ。名古屋大学卒業。現在、名古屋大学大学院国際開発研究科教授。専門は海域を中心とする日本中世史
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感想・レビュー

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umeko

14
面白かった。東北・北海道、そして琉球から海外へと、躍動感あふれる歴史に、新しい世界を見た。2018/12/28

なつきネコ

3
ダイナミックな東アジアは興奮するな。授業では中央の流れか、表明的な交流しか言わないが、朝鮮、中国、日本、琉球、東南アジアがそれぞれが激しく生きていた事が実感できた。倭人と日本人と区別されていたのは初めて知ったな。国境なき境界人達。ロマンを感じておもしろかった。2014/02/14

hal

2
国家の中心とされる地域から外れた、周辺部とされる地域の中世での動きを、幾つかの地域をピックアップしてまとめている。十三湊、九州、琉球など。琉球の章の冒頭に掲げられた東シナ海中心の地図は、シリーズ1巻の日本海中心の地図同様に刺激的。琉球が繁栄した時の琉球のポジションを端的に示している。前から興味があった十三湊を軸にした日本海側と北海道アイヌの間の交易の実態と推移も興味深かった。この時代、太平洋側より日本海側の方が航路で強く結ばれていたのかもしれない。2024/04/13

いちはじめ

2
東北史、琉球史、海域史を専門とする三人の著者が、専門分野を記述。中央志向でない中世史は魅力的だが、まだまだ研究途上という観も。2002/12/22

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