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成熟する江戸

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  • サイズ B6判/ページ数 382p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062689175
  • NDC分類 210.1
  • Cコード C0321

内容説明

十八世紀、「江戸」は社会的に成熟をとげた。上層には豪商三井越後屋などが君臨し、最下層には貧しい乞食僧や芸能者が身分的な周縁を形作っていた。各階層の溶け合う小宇宙たる大都市の、絢爛絵巻の内実とは。また青物市場や魚河岸に集う人々の営みやネットワークとは。前近代の達成である成熟の諸相を、ミクロの視点から描き出す。

目次

第1章 十八世紀、通史から全体史へ(通史と全体史;十八世紀の政治過程 ほか)
第2章 社会的権力―豪商と町(「社会的権力」とは何か;超大店・三井越後屋 ほか)
第3章 身分的周縁―勧進と芸能(近世社会を構成する「身分的周縁」;願人坊主―僧侶か乞食か ほか)
第4章 市場に集う人々(商人と市場社会;青物市場と薩摩芋 ほか)
第5章 江戸の小宇宙(広場と境内;十八世紀社会の達成と歴史の「最深宇宙像」)

著者等紹介

吉田伸之[ヨシダノブユキ]
1947年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授。専門は日本近世史
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

人生ゴルディアス

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表紙は『熈代勝覧』と呼ばれる、19世紀初頭の江戸の「道」を描いた絵巻物である。本書はその絵巻物を眺めながらの超濃厚な解説と見ればいいだろう。絵巻物の中で目を引く三井の大店があれば、そこから語られるのは京都から見た三井の呉服屋が江戸で嫌がらせを受けながら大きくなっていく過程だったりする。そして、その店先で店の小僧になにかをせがんでいる人の絵があれば、そこを基点に勧進坊主(乞食に近い)の解説、続いて当時の町に住む宗教者から、下層民衆の生活模様などなど。構成が実に巧み。図も多く非常にわかりやすかった。 2012/06/23

いちはじめ

0
18世紀、江戸時代中期を政治史ではなく、町人や芸人などの下層にスポットをあてた記述が面白い2002/04/12

じろう

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一般向け歴史書なんだからもうちょっと面白く書いてほしいよ。興味のある題材なんだけど。2018/11/22

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