出版社内容情報
正常細胞の基本的原理をひもときつつ,細胞増殖におけるがん遺伝子とがん抑制遺伝子産物の作用機構や,がん細胞と正常細胞および細胞外マトリックスとの密接な相互作用を,遺伝子・分子・細胞・組織のそれぞれのレベルで明らかにする.
内容説明
がん細胞はどのように増殖し、浸潤し、転移するのか。がんの基礎研究をわかりやすくまとめ、がんの視点から分子生物学の知識や手法を総括して学ぶことができる。
目次
1 総論(がん細胞の生物学)
2 がん細胞の増殖と死(がん遺伝子の異常とがん化;がん抑制遺伝子の異常とがん化;細胞増殖のシグナル伝達;細胞死の分子機構と生理作用;細胞の増殖・分化・死の制御破綻によるがん化;p53とインターフェロン―免疫系と発がん制御の新しいつながり)
3 がん細胞の接着と運動(細胞運動と細胞がん化;細胞の接着と極性形成の分子機構)
4 がん細胞と間質、血管(膜型マトリックスメタロプロテアーゼによるがん細胞の増殖と浸潤の制御;血管新生とがん)