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血液ガスの臨床 (改訂3版)

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  • サイズ A5判/ページ数 221p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784498031562
  • NDC分類 492.17
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 臨床に必要な血液ガスの知識の基本から応用までを初学者のために解説した定評あるテキストの改訂版.    

《目次》
I ◆生理
§1.“PaO2=100mmHg”とは何のことか  1
 1.血液の“ガス分圧”とは何か
 2.ガス相における気体の分圧
 3.大気と吸入気・水蒸気の取り扱い
 4.“液体のガス分圧”とは
 5.酸素分圧PO2と酸素含量CO2との関係
 6.1.34か1.39か
 7.酸素飽和度とPO2
 8.酵素解離曲線の憶え方
 9.酸素の血漿溶解度
 10.圧の単位に関して
§2.PaO2を規定する因子  10
 1.PIO2と換気
 2.肺胞から肺毛細管への酸素の移動
 3.フィックの原理
 4.肺のガス交換効率の評価:理想的な肺の場合
 5.効率0%の肺 ----これでは生きられない!
 6.ガス交換効率の表現:シャント率
 7.シャント率の測定と計算:シャント式
 8.A-aDO2という指標とシャント式のグラフ表現
 9.Pao2/Fio2
 10.肺での酸素摂取障害発生のメカニズム
 11.解剖学的シャント
 12.無気肺
 13.拡散障害
 14.換気血流比の不均等
 15.「効率」に対する換気量・血流量・吸入気酸素濃度の作用
 16.メカニズムの分析はガス交換データからは無理
 17.酸素摂取効率を表すその他の指標
§3.PaCO2を規定する因子  34
 1.PACO2とPaCO2とは等しい
 2.換気と二酸化炭素呼出 ----0.863の意味
 3.肺胞気式 ----理解記憶に便利なわかりやすい形
 4.二酸化炭素呼出の効率 ----呼吸死腔
 5.生理的死腔=解剖的死腔+肺胞死腔
 6.解剖的死腔 ----気道容積の指標だが機能的概念である?!
 7.肺胞死腔
 8.a-ADCO2とは ----この矛盾した表現---- 呼気終末Pco2の意義
 9.換気停止と血液ガス
 10.〈無呼吸酸素化〉とPaCO2
§4.PCO2とpH ----酸塩基平衡の初歩  47
 1.二酸化炭素は種々の形で血液中に存在する
 2.Henderson - Hasselbalch式はなぜ重要か
 3.Henderson - Hasselbalch式を何に用いるか
 4.二酸化炭素平衡曲線
 5.酸塩基平衡の各種表示
 6.酸塩基平衡障害の異常と判定 ----BBとBE
 7.BE曲線の意味は?
 8.重炭酸イオンとTotal CO2
 9.全身の二酸化炭素平衡曲線とBEの使用
 10.酸塩基平衡異常の概算
§5.酸素と二酸化炭素レベルの異常への反応  62
 1.PaO2低下の検出と化学受容体
 2.PaO2低下への反応
 3.PaO2低下による反応を患者でみつけるのはむずかしい
 4.ハイパーオキシアの障害
 5.PaO2の正常なハイポキシア ----一酸化炭素中毒・メトヘモグロビン血症など
 6.PaO2低下への慣れ ----高地居住と慢性肺疾患
 7.PaCO2の検出
 8.PaCO2変化への応答 ----換気の制御
 9.PaCO2変化への応答 ----換気以外の反応
 10.CO2ナルコーシス
 11.低二酸化炭素血症
II ◆測定
§6.測定の基本  78
 1.何を測るか
 2.装置の基本構造
 3.PO2電極の基本構造と動作原理
 4.pH電極の構造と動作原理
 5.PCO2電極の構造と動作原理
 6.機種の選択
 7.パルスオキシメーター
 8.カプノメーター
 7.モニターと測定
§7.測定の実際  97
 1.動脈穿刺と動脈カテーテル挿入
 2.サンプルの取り扱い
 3.測定上の注意
 4.数値の処理
 5.血液ガスの連続測定とパルスオキシメトリ
§8.血液ガス値の温度補正  107
 1.温度補正の基本的な考え方
 2.温度係数
 3.実例による計算
 4.PO2の温度係数は一定でない
 5.補正はどんな場合に必要か
 6.PO2の温度補正のノモグラム
 7.温度補正に対する理念的な疑念 ----温度補正は裸の王様か
III ◆演習問題と症例
§9.演習問題と症例  119
IV ◆より深い知識を求める方々に
§10.血液による酸素の運搬 ----酸素解離曲線  147
 1.酸素解離曲線は臨床の医師にも身近なものである
 2.ヘモグロビンの分子化学
 3.ODCの形とその分子化学的意義
 4.ODCの移動(曲線の移動)
 5.ODCの測定描記
 6.酸素含量の直接測定
§11.血液による二酸化炭素の運搬  177
 1.血液による二酸化炭素の運搬は複雑である
 2.血液の二酸化炭素に関する正常値
 3.二酸化炭素の諸相
 4.二酸化炭素諸相の量的割合
 5.二酸化炭素含量を計算で出すのはむずかしい
 6.ホールデン効果とその本態
 7.酸素,水素イオン,二酸化炭素,2, 3DPGとヘモグロビンとの相互作用
 8.炭酸脱水酵素
 9.血液での重炭酸イオンの生成と塩素移動
§12.O2 - CO2ダイアグラムと肺のガス交換  195
 1.O2 - CO2ダイアグラム
    ----直接臨床の役にはたたないが,理解しておくと居心地良いものの例
 2.純酸素吸入の場合の肺胞気組成
 3.空気吸入時の肺胞気式
 4.肺胞気式 ----正しい補正項とその意味
 5.血液R線と4象限での表し方
 6.ガスR線と血液R線との交点 ----VA/Q線の出現
 7.O2 - CO2ダイアグラムの応用
参考文献  211
附   血液ガスと呼吸管理関係の年表  216
索引  217

目次

1 生理(“Pao2=100mmHg”とは何のことか;Pao2を規定する因子 ほか)
2 測定(測定の基本;測定の実際 ほか)
3 演習問題と症例
4 より深い知識を求める方々に(血液による酸素の運搬―酸素解離曲線;血液による二酸化炭素の運搬 ほか)

著者等紹介

諏訪邦夫[スワクニオ]
1961東京大学医学部医学科卒業。1962東京大学医学部麻酔学教室入局。1963~66Massachusetts General Hospital麻酔科レジデントおよびハーバード大学助手。1967東京大学助手、医学部麻酔学教室。1969~72カルフォルニア大学助教授、サンディエゴ校医学部麻酔学教室。1973東京大学助教授、医学部麻酔学教室。1982、84、88、92コロンビア大学客員教授、麻酔学。1996帝京大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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