出版社内容情報
《内容》 病原性微生物の侵入を防ぐ粘膜免疫機構の解明は生命科学の鍵を握る.本書では粘膜免疫研究の最前線が実例をもとにわかりやすく紹介されている.生命科学に興味をもつ若手研究者に役立つ一冊. 《目次》 序 清野 宏,石川博通,名倉 宏第1章 生体防御の最前線1.今なぜ粘膜免疫なのか―その特徴と未来性 清野 宏2.腸管粘膜の生体防御を考える 石川博通3.粘膜免疫担当組織のユニーク性 名倉 宏 第2章 腸管免疫システム1.消化管免疫の発達進化と独自性 安保 徹2.腸粘膜構成細胞の多様性と機能 岩永敏彦3.分泌型IgA抗体の免疫生物学 茂呂 周 第3章 粘膜免疫の破綻による病気1.炎症性腸疾患 田原利行,日比紀文2.食物アレルギー 河野陽一 第4章 感染症と戦う粘膜バリアー1.微生物感染症 堀口安彦2.腸管寄生虫感染モデル―“粘液学”への序章 内山ふくみ,名和行文 第5章 粘膜免疫を応用した病気への挑戦1.消化管の意外な働きと経口ワクチン 高橋一郎2.植物ワクチン――組換え植物による機能性タンパク質の生産 新川 武3.経口免疫寛容の誘導機構とその治療への応用 上野川修一 これからの夢―執筆者の紹介と今後の展望