医の倫理

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  • サイズ A5判/ページ数 274,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784812203095
  • NDC分類 490.15
  • Cコード C3012

内容説明

患者中心の医療倫理とは。医療のテクノロジー化によって鋭く投げかけられている倫理上の問題を背景に、患者の自律の視点と医師の倫理の視点とがひとつに結びつくような立場を提示する。

目次

0 序論:伝統的職業倫理と医の学問化ならびにテクノロジー化
1 特殊な専門倫理学としての医療倫理
2 医師の配慮か患者の自己決定権か:医療倫理の原則・規則・基準
3 危機介入と集中医療における医師の治療義務とその限界
4 慢性疾患と患者中心の治療―人体実験と安楽死問題における自己決定権
5 家族計画と生涯計画―新たな形の優性学への入口としての生物医学?
6 終わりに―テクノロジー化とコストの爆発的増大:もうひとつの医学の見直し

著者等紹介

イルガンク,ベルンハルト[イルガンク,ベルンハルト][Irrgang,Bernhard]
1953年生まれ。1973‐74年冬学期、ヴュルツブルク大学入学。哲学、インド学、ドイツ文学・言語学、カトリック神学などを学ぶ。1979年、ギムナジウム教員資格のための国家試験。1982年、博士論文「啓蒙における懐疑(Skepsis in der Aufkl¨arung)」(哲学)提出(Dr.phil.)。1983年、パッサウ大学でカトリック神学のドクターコース入学。1991年、「人間中心主義とキリスト教的環境倫理。環境に配慮した神学的倫理学」で、神学博士号取得(Dr.theol.)。1996年、教授資格論文「研究の倫理、ゲノム技術、新たなバイオテクノロジー。植物、動物、微生物に関する遺伝子研究計画を特に考慮して」をバンベルク大学に提出(habil.)。1993年より、ドレスデン工科大学教授(技術哲学)。1998年より、バート・ノイエナー・ヨーロッパ・アカデミーのヒトゲノム研究計画チーム構成員。1999年1月よりドレスデン工科大学「学際的技術研究センター」所長

飛田就一[ヒダシュウイチ]
1929年大連市(現、中華人民共和国)生まれ。立命館大学大学院文学研究科哲学専攻修士課程修了。元立命館大学経済学部教授。立命館大学名誉教授。2002年3月死去

河村克俊[カワムラカツトシ]
1958年京都市生まれ。立命館大学文学部、関西学院大学大学院文学研究科修士課程を経て、ドイツ・トリーア大学留学、Dr.phil.取得。現在、関西学院大学助教授
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