内容説明
哲学史の組み替えは、思考の革命的な転回だ。西洋中心主義批判と、沈黙を強いられた者たちの声。陰の水脈の掘り起こしと、世界思想史の可能性。今日の常識をつくる知の血脈と素性を探る。
目次
1 哲学史はいかにして可能か(変貌する哲学史―ギリシア哲学世界から見えてくるもの;“哲学史”という発明;哲学のエスノセントリズム;比較という方法;世界哲学史の可能性)
2 哲学史を読み直す(「プラトニズム」とは何であったか―その錯誤の歴史;認識論史の終焉;詩と哲学―地中海文化圏からの視座;イスラム哲学からの視座;日本における「哲学」の受容)