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出版社内容情報
人の生命現象は、どのような仕組で、どのように営まれているのか。その全てを解説します。「動物機能編」は感覚器、神経、運動器。人間の生命現象である、脳・神経系の働き、骨格系と筋肉、呼吸器、循環器、消化、排泄、生殖の仕組み、さらには、それらを行っている膜の働き、物質輸送、シナプス伝送、電位の発生、興奮、制御など、人体のあらゆる生理現象の仕組みと働きを扱う科学分野を「生理学」と言います。生理学は基礎医学の中心である同時に、私たち自身の驚嘆するほど精巧な「ミクロコスモス」の存在を教えてくれます。
本書では、生理学研究の第一人者の著者により、専門家でない一般の読者向けに、整理された分かりやすい生理学の入門書を目指しました。上巻は「動物機能編」とし、感覚器、神経、運動器を、下巻を「植物機能編」とし、血液循環、生殖、外分泌および内分泌機能をカバーします。
1章 生理学の基礎
1.生理学とはどんな学問か
2.からだを構成する要素
2章 細胞の構造と働き
1.細胞膜と細胞小器官の構造と働き
2.細胞増殖と細胞周期
3.細胞の基本的な働き
3章 生理学の基本に受容器と効果器の考えを置く
4章 電気的興奮をする神経細胞、筋細胞、感覚受容器細胞
1.神経細胞、筋細胞、感覚受容器細胞が発生する活動電位
2.電気的興奮をする神経細胞
3.電気的興奮をする筋細胞
4.電気的興奮をする平滑筋細胞
5.電気的興奮をする感覚受容器細胞
5章 神経細胞群が作るシステム
1.反射とは
2.脳-脊髄神経系のでき方と成り立ち
6章 感覚受容器細胞群が作るさまざまな感覚
1.視覚
2.聴覚
3.前庭感覚
4.嗅覚と味覚
5.体性感覚
6.内臓感覚
7.痛覚
7章 運動機能
1.「運動」の意味
2.姿勢の定義
3.最終共通路としての運動神経細胞
4.脊髄の運動機能
5.脊髄、脳幹を中枢とする体性運動反射
6.脳幹の運動機能
7.小脳の運動機能
8.大脳基底核の運動機能
9.新皮質運動野の運動機能
8章 大脳皮質の高次機能
1.大脳皮質と視床、そして脳幹網様体
2.大脳皮質の活動レベル、覚醒と睡眠
3.新皮質の構造と神経連絡
4.新皮質連合野の機能
5.辺縁系と視床下部の機能
田中(貴邑) 冨久子[タナカ(キムラ) フクコ]
著・文・その他
内容説明
人間の生命現象である、脳・神経系の働き、骨格系と筋肉、呼吸器、循環器、消化、排泄、生殖の仕組み、さらには、それらを行っている膜の働き、物質輸送、シナプス伝送、電位の発生、興奮、制御など、人体のあらゆる生理現象の仕組みと働きを扱う科学科分野を「生理学」と言います。生理学は基礎医学の中心であると同時に、私たち自身の驚嘆するほど精巧な「ミクロコスモス」の存在を教えてくれます。生理学では、動物でよく発達している器官系である神経系、感覚系、筋・骨格系を「動物性機能系」と呼び、内分泌系、呼吸系、循環系、消化系、免疫系、泌尿系、免疫系、生殖系を「植物性機能系」と呼びます。本書は「動物機能編」とし、動物性機能系について解説します。
目次
1章 生理学の基礎
2章 細胞の構造と働き
3章 生理学の基本に受容器と効果器の考えを置く
4章 電気的興奮をする神経細胞、筋細胞、感覚受容器細胞
5章 神経細胞群が作るシステム
6章 感覚受容器細胞群が作るさまざまな感覚
7章 運動機能
8章 大脳皮質の高次機能
著者等紹介
田中(貴邑)冨久子[タナカ(キムラ)フクコ]
医学博士、横浜市立大学名誉教授。1964年横浜市立大学医学部卒業、1969年同大大学院医学研究科修了、1985年同医学部教授、同医学部長を歴任。専門は生理学、神経内分泌学、脳科学。日本生理学会、日本内分泌学会、日本神経科学学会、日本神経内分泌学会、日本生殖内分泌学会などで理事、幹事、会長を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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