出版社内容情報
EBM(根拠に基づいた医療)の考え方に基づき、2型糖尿病の薬物治療や生活習慣改善に関する最新の知見を紹介します。
2019年6月までに発表された論文に対応
■主な内容
1章:主要な糖尿病診療ガイドラインの比較
2章:至適な血糖コントロールとは
3章:包括的リスク管理のABC
4章:ライフスタイル“改革”のABCDE
5章:ビグアナイド薬
6章:DPP-4阻害薬
7章:SU薬・グリニド系薬
8章:SGLT2阻害薬
9章:αグルコシダーゼ阻害薬
10章:チアゾリジン薬
11章:インスリン製剤
12章:GLP-1受容体作動薬
総論1:エビデンスの読み方・使い方
総論2:EBMの“十戒”
付録:糖尿病と癌
EBM(Evidence-Based Medicine:科学的根拠に基づく医療)界の若手のホープである著者が、日々の糖尿病診療で生じる臨床的な疑問について、最新のエビデンスと診療ガイドラインをひもときながら分かりやすく解説します。『日経メディカル Online』で好評を博した同氏の連載(臨床講座)をベースに、2015年に初版を発行。今回は、2019年6月までに発表された大規模臨床試験の結果や新しい糖尿病診断基準、診療ガイドラインの紹介を加え、全面刷新しました。SGLT2阻害薬やGLP-1受容体作動薬がなぜ今、注目されているのか、包括的なリスク管理はどの程度の意義があるのか、糖質制限の長期的な評価など、臨床現場で役立つ数々のトピックスを、EBMの切り口で明快に解説。研修医や糖尿病を専門としていない全ての臨床医を中心に、糖尿病診療指導士や看護師、管理栄養士、薬剤師など、糖尿病患者の治療・指導に携わる全ての医療専門職と、製薬会社のMR(医薬情報担当者)を主たる読者対象としています。
内容説明
低糖質食の長期成績は?包括的リスク管理の効果は?DPP‐4阻害薬は期待外れ?SGLT2阻害薬は腎臓にもいい?初版発行後4年間に報告された最新エビデンスに基づき解説。
目次
主要な糖尿病診療ガイドラインの比較―百花繚乱か玉石混交か?
至適な血糖コントロール―理論と現実に乖離
統合的リスク管理のABC―合併症予防の不可欠要素
ライフスタイル“改革”のABCDE―至適化のツボ
ビグアナイド薬―論よりエビデンス
DPP‐4阻害薬―期待外れの現実
SU薬・グリニド薬―エビデンスは多けれど
SGLT2阻害薬―多才な新薬登場?
α‐グルコシダーゼ阻害薬―メタアナリシスで有意差あれど
チアゾリジン薬―大血管症予防効果の真相は
インスリン―合併症予防のエビデンスは限定的
GLP‐1受容体作動薬―食い違う大血管症予防効果
総論1 エビデンスの読み方・使い方―数式なし!目からウロコの秘伝
総論2 EBMの“十戒”―エビデンスに使われないために
付録 糖尿病と癌
著者等紹介
能登洋[ノトヒロシ]
聖路加国際病院内分泌代謝科。1993年、東京大学医学部医学科卒。同大学医学部附属病院、米国ベス・イスラエル医療センター、東京厚生年金病院、米国テキサス大学サウスウエスタン医療センターなどを経て、2009年に国立国際医療研究センター、2014年から現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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