内容説明
星の誕生から終焉までを壮大なサイクルでつなぐ星間物質に迫り、星形成の現在にふれる。
目次
第1部 星間物質(全体像;HIガス;分子雲;電離ガス;超新星残骸と高温ガス;星間微粒子;星間磁場)
第2部 星形成(星形成の全体像―観測事実と基礎的概念;小質量星の形成(1)分子雲から原始星へ
小質量星の形成(2)原始星から主系列星まで
大質量星の形成
宇宙初期の星形成)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わえ
3
星間物質から星形成までを扱った天文学の専門書。星が分子雲から形成される際には、重力だけでなく磁場や乱流も効くのだが、それらが観測的に詳しく調査されているということがよくわかった。磁場の偏光観測や磁場強度観測がどのように行われているのか知ることができた。乱流が弱い磁場領域を乱すことから磁場強度を推定するチャンドラセカール・フェルミの方法は初耳。磁場がある場合、雲が重力崩壊する臨界質量をビリアル定理から導くことができることを知った。磁場のすり抜け現象について知り、雲の崩壊時間を説明するには乱流も必要と知った。2018/12/18
ゆうたろう
0
( ̄^ ̄)2015/03/18