内容説明
口腔カンジダ症は、カラダとカンジダのバランスが崩れて発症する。そのため、問題となるのが生体側のファクター。局所的因子として義歯やドライマウスがあり、全身的因子として高齢、免疫不全、脳血管障害、悪性腫瘍などがある。カンジダ症は抗真菌薬で治療するが、リスクファクターへの配慮も欠かせない。本書では、口腔カンジダ症の病態と病態形成にかかわるリスクファクターを示し、診断に必要な検査と診断の考え方、診断と治療で問題となる口腔粘膜疾患、病変への対処法、予防と口腔ケアについて記述した。
目次
1 カンジダとは
2 口腔カンジダ症の症状と徴候
3 口腔カンジダ症の診断
4 口腔カンジダ症の原因
5 Candidaが関連する疾患
6 口腔カンジダ症の治療
7 口腔カンジダ症の予防とケア
著者等紹介
中川洋一[ナカガワヨウイチ]
1980年3月鶴見大学歯学部歯学科卒業。1981年1月鶴見大学歯学部口腔外科学第二講座助手。1988年4月鶴見大学歯学部口腔外科学第二講座講師。1990年~1992年Department of Oral Biology,University of Florida。2002年11月鶴見大学歯学部附属病院口腔機能診療科(専門外来)
上川善昭[カミカワヨシアキ]
1991年3月鹿児島大学歯学部歯学科卒業。1995年4月鹿児島大学歯学部附属病院医員(第一口腔外科)。1996年4月健康保険人吉総合病院歯科医長。1998年6月博士(歯学)鹿児島大学歯研79号。1999年4月健康保険人吉総合病院歯科口腔外科部長。1999年10月フンボルト大学口腔外科(ドイツ、ベルリン)留学。2000年10月鹿児島大学歯学部附属病院第一口腔外科助手。2009年6月鹿児島大学医学部・歯学部附属病院口腔顎顔面センター口腔外科診療講師
岩渕博史[イワブチヒロシ]
1992年3月東京歯科大学卒業。1992年5月慶應義塾大学医学部研修医(歯科口腔外科)。1998年7月慶應義塾大学医学部助手(歯科口腔外科学)。2003年7月国立栃木病院歯科・歯科口腔外科・小児歯科歯科医長。2009年4月独立行政法人国立病院機構栃木病院(2013年4月より栃木医療センター)歯科・歯科口腔外科・小児歯科歯科口腔外科医長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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