内容説明
我々のファシズムと対峙するために。ナチズムの何が人々の心情をとらえたのか。ファシズムの現場であるドイツ・ナチズムの文学表現と向き合い、その現場を直視するなかから抵抗の論理を探る。
目次
第1部 ファシズムと文学―ヒトラーを支えた文学者たち(“内面の自由”の軌跡―ヘルマン・シュテール;『土地なき民』と民族主義―ハンス・グリム;歴史小説の問題によせて―E.G.コルベンハイヤー ほか)
第2部 文学・文化の「わが闘争」(“闇の文化史”ののちに;表現主義とあとに来るもの;内部の矛盾―ドイツ・イタリア・ゲッベルス ほか)
第3部 ファシズムは時空を越えて(戦後西ドイツの思想状況;表現それ自体が犯罪である領域で―文学的抵抗の伝統と非伝統;『秋のドイツ』(映画評) ほか)
著者等紹介
池田浩士[イケダヒロシ]
1940年大津市生まれ。1968年から2004年3月まで京都大学勤務。2004年4月から京都精華大学勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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