出版社内容情報
映画を早送りする視聴スタイルの背景には、現在の巨大な消費社会が。コンテンツ受容の変化を徹底的に取材した意欲作。
内容説明
なぜ映画や映像を早送り再生しながら観る人がいるのか―。なんのために?それで作品を味わったといえるのか?著者の大きな違和感と疑問から始まった取材は、やがてそうせざるを得ない切実さがこの社会を覆っているという事実に突き当たる。一体何がそうした視聴スタイルを生んだのか?いま映像や出版コンテンツはどのように受容されているのか?あまりに巨大すぎる消費社会の実態をあぶり出す意欲作。
目次
序章 大いなる違和感
第1章 早送りする人たち―鑑賞から消費へ
第2章 セリフで全部説明してほしい人たち―みんなに優しいオープンワールド
第3章 失敗したくない人たち―個性の呪縛と「タイパ」至上主義
第4章 好きなものを貶されたくない人たち―「快適主義」という怪物
第5章 無関心なお客様たち―技術進化の行き着いた先
著者等紹介
稲田豊史[イナダトヨシ]
1974年、愛知県生まれ。ライター、コラムニスト、編集者。横浜国立大学経済学部卒業後、映画配給会社のギャガ・コミュニケーションズ(現ギャガ)に入社。その後、キネマ旬報社でDVD業界誌の編集長、書籍編集者を経て、2013年に独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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