内容説明
ドイツ帝国建国から、九〇年の再統一までを中心に、ベルリンがくぐり抜けてきたシーンを鮮やかに描く。
目次
第1章 ビスマルクとドイツ帝国―ドイツ統一まで
第2章 チェツィリエンホーフ―ドイツ帝国の時代
第3章 黄金の二〇年代―ワイマール共和国の時代
第4章 帝国議事堂―ヒトラーの台頭
第5章 シュタウフェンベルク―ナチへの抵抗の時代
第6章 ベルリン崩壊―ポツダム会議と原爆
第7章 ベルリン封鎖と壁の建設
第8章 壁の生活―冷戦の時代
第9章 ブランデンブルク門―統一ドイツの時代
著者等紹介
川口マーン惠美[カワグチマーンエミ]
日本大学芸術学部卒業。ドイツ・シュトゥットガルト国立音楽大学大学院ピアノ科修了。シュトゥットガルト在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ユウヤ
2
気楽な読み物と思っていたが、しっかりした内容、かつおもしろい。読みふけってしまった。特にベルリンの壁が崩れるに至る経過は手に汗握った。メルケルもあの騒ぎのなかにいたんだ。今夏、ベルリンを久しぶりに訪れた。「ベルリンは穏やかに、威嚇もせず、卑下もせず、堂々と、かつてなかった優しい表情を湛えて、そこに」あった。2015/09/17
fritzng4
1
平易な文章で、忘れかけているドイツの近現代史の復習にはもってこい。ベルリンの壁があった時代の東西ベルリンについて、もっと知りたい。2015/05/17
Steppenwolf
0
ベルリンは,かつて数ヶ月暮らした都市なので思い入れがあり楽しかった。しかしいくつかの点で著者の見解と相容れないところがある。例えばカタカナ表記である。特にビスマルクが学んだ大学をギョッティンゲン大と表記されていた。最初どこか分からなかったがどうやらゲッチンゲン大らしい。これ以外にも王家などの表記英語をカタカナに直した様なところがあった。これらの表記を見ると著者は本当にドイツ在住なのかと疑ってしまう。またドイツとオーストリアの関係を全く宗教と無関係に書かれていた。ここを触れずには語れないはずである。2010/05/09
Noah
0
近代ドイツの歴史をさまざまな視点から書いてある一冊。とても分かりやすいが、筆者の主観が色濃い。2012/10/04
Sakura
0
ドイツ近代史の流れが確認できる。