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叢書《制度を考える》
学校選択制のデザイン―ゲーム理論アプローチ

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  • サイズ A5判/ページ数 173p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784757122598
  • NDC分類 373.1
  • Cコード C0033

内容説明

子どもたちが通学区域に縛られずに学校を選ぶことを可能にする学校選択制。わが国でも公立小中学校の約15%が実施しており、その是非をめぐって活発に議論が行われている。本書はこの問題に若手経済学者が挑む、野心的な研究である。より良い学校選択制を“デザインする”という視点から、ゲーム理論研究で得られた最先端の知見に基づき、日本とアメリカの現状を分析、具体的な政策提言を試みる。

目次

第1部 学校選択制の現状分析(日本における学校選択制;米国における学校選択制)
第2部 学校選択制の理論分析(マッチング理論による分析;米国におけるマッチング理論の実践;学校選択問題のフロンティア)
第3部 より良い学校選択制をめざして(学校選択制に関する政策提言)

著者等紹介

安田洋祐[ヤスダヨウスケ]
政策研究大学院大学助教授。1980年生まれ。2002年東京大学経済学部卒業。2007年プリンストン大学より博士号取得(経済学)、同年より現職。VCASIフェロー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

6
このような分野の本は日本にはほとんどないと思います。基本的にはアメリカの学校選択の分野ではゲームの理論を応用したこのような学問が経済学的に意味を持つのかもしれません。第3章のマッチング理論による分析がゲームの理論の応用分野ということで、ほかの分野にも利用できるような気がします。2014/05/02

まるさ

3
進学する学校を受験生側の希望と学校側の希望を擦り合わせて皆が満足するように決定するためにどのような仕組みが考えられるかについて書かれている。教育についての提言書というよりは「学校選択を題材にしたマッチング理論の論文」といった方が近い。学校選択についてアメリカの実情、日本の実情について概観した後「学校、受験生それぞれが希望に添うような仕組みはどのようなものが考えられるか」について受入保留形式などゲーム理論に基づく様々な理論について述べられている。2016/03/16

kusano

3
学校選択制の研究としてはもちろん,マーケットデザインの研究がどのように行われているかについて非常に勉強になる.特に学校選択制の初期から現在までの経緯が完結にまとめられているため,この分野のサーベイとして重要な価値があると思う.苦言を呈すなら第 3 章 2 節では相反するように見える実験結果についての比較検討をもう少し充実させてほしかったし,理論的な記述がほとんど言葉でなされているのもつらいといえばつらい.横断的な分野の話なので後者についてはあまり専門的になりすぎないようにという配慮があったのだろうけど.2013/03/21

メルセ・ひすい

3
13-104 赤39 NY.ボストンでのフィールド マッチング理論を用いたゲーム理論へのアプローチ。東京都の公立 23区中、19区が導入。より良い学校選択制を“デザインする”という視点から、ゲーム理論研究で得られた最先端の知見に基づき、日本とアメリカの現状を分析、具体的な政策提言を試みる。                           2010/06/17

yyasuda

2
初の編著本。力作ですので、絶版になる前にぜひご購入ください!

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