内容説明
「神話と表象」「信仰と儀礼」「出家と修行」をテーマに17篇の論考によって示されるインド学の最前線。
目次
第1部 神話と表象(古代インドの捨て子伝説―その特徴と象徴;神話における頭部の切断と回復;パーリ三蔵におけるブラフマー神の諸相―四無量心がブラフマー神への到達方法とされた背景の解明へ向けて;「スダナとマノーハラー」物語の「証拠の指輪」―古代日本への道を考える;降魔成道と阿〓仏;説話世界の転輪王―ブリハット・カター諸伝本の比較を通して)
第2部 信仰と儀礼(古代インドの牝牛崇拝儀礼―ヴェーダ文献における非正統派儀礼;ヒンドゥー儀礼にみるヴェーダ・シュラウタ祭式の残像;「無遮会」とは何か―仏典、ヴェーダ、叙事詩の比較;ジャイナ教文献が記す葬送儀礼;不二一元論学派のバクティ思想の諸相)
第3部 出家と修行(神々と向かい合うとき―古代インドの精進潔斎・ディークシャー;ヴェーダ聖典学習者と禁欲的修行生活―ブラフマチャーリンとブラフマチャリヤ;ヴァーナプラスタ(林住者)と山林苦行者
ジャイナ古層聖典における「サンジャマ」
初期ヨーガ説の身心論とその思想的背景
中世マラーティー語のバクティ文学における出家者)
著者等紹介
藤井正人[フジイマサト]
1954年生まれ、大阪府出身。現在、京都大学名誉教授。ヘルシンキ大学アジア・アフリカ言語文化研究科博士課程修了。Ph.D.専門はインド学、ヴェーダ研究
手嶋英貴[テシマヒデキ]
1967年生まれ、東京都出身。現在、龍谷大学法学部教授。ベルリン自由大学インド文献学科博士課程修了。Dr.phil.専門はインド文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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