出版社内容情報
理工系学生にとって,数学は必要不可欠な道具だが,どうも自信がもてない,と感じている学生が多い.このシリーズは,執筆者自身が学生時代に経験した数学の「難所」をいくつか選びだし,それらの攻略法を解説する.
内容説明
複素関数は難しくない。微分の意味や線積分のイメージなど、はじめて学ぶ読者の疑問に応え、確実な理解を与える新スタイルの参考書。
目次
1 虚数は虚の数ではない
2 正則関数とは何か
3 指数関数と三角関数は親戚
4 複素関数を積分するには
5 積分路は変形できるか
6 正則関数は何回でも微分可能
7 複素関数を展開する
8 留数とは何か
9 複素関数とリーマン面
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nova2019
2
フーリエ解析を学ぶ上で「留数定理」の知識が必要不可欠となったので、軽そうなこの本を選んだ。想像したとおり、とても読みやすかった。その気になれば1週間で読破できるだろう。ただ、リーマン面については、これだけの説明で理解するのは難しいと感じた。また、演習問題はないので、試験対策として読むならば演習本も合わせて読むべき。2009/09/09
galoisbaobab
1
なんだかモヤモヤしていた解析接続が1つの例でスッキリを体に入ってきた。しかし、ゼータ関数を解析接続して不思議世界に入るにはもうちょっと体力をつけねばね。複素関数の線積分とか???って人にはオススメの分かりやすい本です。ちょっと誤植が多かった気がするけど。そんなに厳密なこと言わずにざっくり具体的に理解したい人向けです。2014/08/21
ユーザー名
1
基本的な内容。サクッと読めるのでいい復習になった。2011/07/31
wintQ
1
複素と名のつくものが少し身近になったような気がする。説明は基本的には丁寧だが、ただ内容が物足りなかったのが残念。入門書と割り切れば、すぐに複素関数とはどんなものかをだいたい把握できるので、いい本だと思う。 2009/10/31