内容説明
宇宙はギリシャ神話の世界でもある。英雄オリオンやペルセウス、神話の中に登場した大熊や鷲たちが星座として、星々や銀河の世界を画する。地球を離れると，もうそこはギリシャの神々に起源をもつ名前の惑星や衛星の世界が広がる。ギリシャの英雄オデュッセウスの旅を描いた叙事詩『オデッセイ』を、現代科学が極めた宇宙の旅に当てはめた『銀河宇宙オデッセイ』は、最新の科学が語り始めた新しい宇宙神話である。
目次
１ 華麗なる星の最期
２ １９８７Ａを観測せよ！
３ 時空を超えた天空のドラマ
４ 豊饒なる星々の“ゆりかご”
５ 宇宙にあふれる生命材料
６ 宇宙の神秘に魅せられて
サイエンス・ナウ（超新星１９８７Ａに見る星の死；星間物質は星を生み出す）
宇宙発見史 ヘレニズムの天文学者たち
宇宙に挑む 宇宙の放浪者を追ってどこまでも、どこまでも
エッセイ 宇宙の中のローカリティーにある音
人間と宇宙 オリエントの宇宙観
コスモロジー 宇宙法の話
森田美由紀の宇宙への誘い 科学とＳＦの分水嶺を行く
星の旅 北の大十字・はくちょう座
大星夜 北十字星から南十字星へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ハイク
121
シリーズ２冊目で写真を多数使用し解説も理解しやすい。今回の主要テーマは「超新星」である。これまで超新星は字の通り新しい星の誕生と思われていたのが、１９８７年に発見された星（後日１９８７Ａと命名）が天空に観られ、この観測により星の爆発で死を迎えると言うことが判明したのだ。その後日本ではカミオカンデが作られ、この時の爆発で放出されたニュートリノを捉え、小柴さんがノーベル賞を受賞したのである。その後「暗黒星雲」が発見され、望遠鏡では何も見えなかったが、電波望遠鏡が作られ暗黒星雲の内部が徐々に明らかになって来た。2015/04/09
背古巣
8
超新星爆発。宇宙のなかでも"ビッグバン"につぐ大きな爆発。そのときに作られた物質で私たちの棲んでいる地球がそして私たちが作られているというのには驚きというか何とも言えない神秘を感じました。とにかく宇宙ってすごいです。陳腐な言い方ですが、"再認識"です。2015/06/13
