内容説明
「国産ロケットの父」は何を考え、何を成したのか、最後の弟子が綴る「逆転発想」の生涯。
目次
第１章 生い立ち―やんちゃな次男坊
第２章 太平洋はおまえが飛べ！
第３章 戦闘機とともに
第４章 大学復帰と音響学
第５章 宇宙時代のあけぼの
第６章 内之浦の登場
第７章 ラムダの苦悩と糸川の退官
第８章 六本木と創造性組織工学
第９章 糸川英夫とバイオリン
第１０章 人類の未来と祖国への想い
著者等紹介
的川泰宣［マトガワヤスノリ］
１９４２（昭和１７）年広島県生まれ。１９６５年東京大学工学部卒業。東京大学大学院博士課程、東京大学宇宙航空研究所を経て、文部省宇宙科学研究所対外協力・連携推進室長（教授）、鹿児島宇宙空間観測所長を歴任。２００３年１０月１日より、独立行政法人宇宙航空研究開発機構（ＪＡＸＡ）執行役。工学博士。横浜こども科学館理事
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感想・レビュー
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radish
1
日本のロケット開発の父、糸川博士の生涯を最後の研究生 的川博士が描く。糸川が音響工学で博士号を取った経緯などロケット開発以外の糸川を紹介する。日本という危険な国からイスラエルを支援したその精神はいかにして築かれたのか。2011/05/29
driver1988
1
糸川の謙虚な姿勢には脱帽する。『糸川は「新しい分野を勉強するには中学生向けの読本を読むことから始めるのがいい」という信念を持っていた。これは自身も実践していたようである。新しい分野に踏み込む時は、その分野の事柄をまずマスターし、そこをテコにして周辺分野を征服していくという方法で知識を吸収するのであった。』 糸川は深海開発にも興味を示し熱意を持って行動もしたが官庁主導になって熱は急速に冷めたという。2010/11/05
うらら
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興味のある事柄に色々と手を出してみることは、マルチな才能を伸ばす上で不可欠だけれど、だからって60歳でバレエはやり過ぎですよ。この糸川英夫の色々な名言や迷言の中で、私が個人的に感動したのは、 「ホルストの『惑星』の木星役になって、みんなと手をつないで踊った時、自分が本当に星になったような気がしました。」 と、お遊戯を心から楽しむ幼児のような言葉だった。 糸川先生は、本当にお星様になったのだ。晩年、イスラエルと友好を深めた糸川英夫の遺骨は、今もネゲブ砂漠に埋まっているとか。2006/08/18
yshigeru
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隼の開発者。日本ロケットの父。創造性組織工学の創始者。「科学的」にバイオリンを作った男。単に独創性を持っていただけではない。とにかくエネルギッシュなひと。2012/02/19
