物理学叢書
表面張力の物理学―しずく、あわ、みずたま、さざなみの世界

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  • サイズ A5判/ページ数 294p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784842703114
  • NDC分類 423.86
  • Cコード C3342

内容説明

滴や泡は日常生活においても親しみ深いものだが、ちょっとまじめに考えてみると不思議なことが多く、そんな問題が企業の技術開発においても困難として立ちはだかっていたりする。身近な例をあげれば、たいていの人は、車のフロントガラスやメガネやスキーのゴーグルについたしつこい曇りと格闘したことがあるに違いない。本書は、長年にわたって、このように身近でありながら科学技術とも直結した毛管現象や濡れ現象に取り組んできたノーベル賞物理学者ドゥジェンヌ博士らが著した生き生きとした書である。ごく基本的なことからスタートし、最新の実験や工業での現況を例に、基本原理のみならず最先端の豊富な話題についても解説している。また、複雑な数学的取り扱いをできる限り避け、直感的理解と新しい見方をもたらすことに主眼を置いている。

目次

第1章 毛管現象:動く境界面
第2章 毛管現象と重力
第3章 三重線の履歴と弾性
第4章 濡れと長距離力
第5章 境界面の流体力学:薄膜、波とさざ波
第6章 三重線の動力学
第7章 撥水
第8章 界面活性剤
第9章 特別な境界面
第10章 輸送現象

著者等紹介

奥村剛[オクムラコウ]
お茶の水女子大学理学部教授。博士(理学)。1990年慶応義塾大学卒業(物理学科)。同大学大学院、ニューヨーク市立大学大学院を経て1994年分子科学研究所助手。在任中、ロチェスター大学、インド科学研究所、コレージュ・ドゥ・フランス各客員研究員を経て、2000年お茶の水女子大学助教授、2003年より現職。2002‐2003年コレージュ・ドゥ・フランス招へい客員助教授
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