出版社内容情報
難病として知られる眠り病。いまなおアフリカでは人々の健康や経済発展に深刻な影響を与えている。決定的な治療薬が見出せないなか、ついに、鍵となる物質が日本で見出された。眠り病の研究の歴史と現状を紹介する。
内容説明
難病として知られる眠り病。蔓延するアフリカではエイズ以上の被害をもたらし、経済発展にも深刻な影響を与えている。眠り病の正体は何か？治療法は？地道な研究が３００年近くにもわたって積み重ねられ、ついに日本で有効な物質が見つかった。効果的で副作用のない純国産新薬ははたして完成するのか。眠り病研究の歴史と現状を紹介する。
目次
１ なぜいま睡眠病なのか
２ アフリカ大陸を不毛にするナガナ病
３ 睡眠病はなぜ起こるのか―原因解明にいたる道のり
４ 原虫トリパノソーマの生物学
５ 遅れている睡眠病の診断法と治療薬
６ 新薬開発をめざして―日本からの貢献
著者等紹介
山内一也［ヤマノウチカズヤ］
１９３１年生まれ。北里研究所、国立予防衛生研究所、東京大学医科学研究所教授、日本生物科学研究所を経て、東京大学名誉教授
北潔［キタキヨシ］
１９５１年生まれ、東京大学、順天堂大学、東京大学医科学研究所を経て、東京大学大学院医学系研究科国際保健学専攻教授。専門は分子寄生虫学（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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calaf
9
眠り病って、そういう名前の病気が本当にあるんだ...というほど全く何も知らなかった私。アフリカの病気ながら、日本にも関係ある？？？これらの治療薬が日本で開発されている？？？最近、いろいろな進展があったものの、問題点も多く残されているらしい...2012/11/09
まゆ
4
睡眠病とはアフリカで甚大な被害をもたらして来た風土病で、原因はツェツェバエが媒介するトリパノソーマという寄生虫。最終的に昏睡状態に陥ることから眠り病と呼ばれている。治療しないと確実に死ぬ恐ろしい病気であるが、アフリカにしか発生しないため治療薬の開発が遅れている(儲からない創薬に製薬会社は投資しない)。そういった状況の中、著者の一人である北教授は純国産の睡眠病治療薬の開発を進めており、WHOなどの国際機関から期待されているという。世界の人々の健康のために日本の研究力、技術力が貢献できるのは誇らしいと思う。2015/09/19
takao
2
ふむ2020/09/05
うぇす
2
アフリカ、感染症、トリパノソーマ ○伝染病に対する医療関係者の視線。 ○ナルコレプシー関係探ってたので個人的な期待とは違いましたが、内容は非常に面白かったです。2010/05/15
TM
1
大学の研究内容なので、すんなり入って来た。2016/12/22
