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内容説明
船の常識を破る時速77キロという韋駄天ぶりを誇るカーフェリーや全長415メートル、50万トンの超巨大タンカーはどのようにして建造し、操船するのか。船の基本的な原理までさかのぼり、その構造とシステムを、豊富な写真と図版で詳細に解説。
目次
第1章 浮力の不思議
第2章 船の「大きさ」と「速度」
第3章 「揺れない船」をめざして
第4章 高速化のための工夫
第5章 船体構造と建造法
第6章 高速を生む推進器
第7章 船を操縦する装置
第8章 高速船を操縦する
第9章 快適な航海のために
第10章 非常時に備える
第11章 高速船の経済性
著者等紹介
池田良穂[イケダヨシホ]
大阪府立大学大学院工学研究科海洋システム分野教授。日本船舶海洋工学会広報担当理事。1950年生まれ。大阪府立大学工学部船舶工学科卒業後、同大学大学院工学研究科博士後期課程船舶工学専攻修了。工学博士。「船と港編集室」を主宰し、『フェリー・客船情報』、『船と港』などの定期刊行物と、船に関する本の編集にも携わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Koning
12
現代の船の科学。個人的には19世紀までの帆船ばかり追っかけてたので(笑)鉄の塊が浮く原理からちゃんと説明してくれて有難かった(笑)。最近は欧米の海軍がカタマランだのトリマランだのをフリゲートとかに採用してるので、その原理や利点、欠点をこれだけ分かりやすく説明してくれたのは有難かったり。しかし、民間の運搬船の何と多様で複雑な構造かというそっちが驚きだったりして(汗。なんというか20世紀をすっ飛ばして21世紀にきちゃった感が強い読後感。ええ、個人的にはそういうもんなんす。2013/02/23
オザマチ
6
「船はあの形状だから浮かぶ」という当たり前の事実をしっかりと教えてくれる初めての本でした。2013/11/15
aki
3
船の種類や仕組みなど、知らないことばかりで面白い。船酔いの実験のため、学生を上下運動する箱に入れて2時間後の嘔吐率を調べた教授?がいるという話は笑った(一番酔いやすい周期の嘔吐率は90%近くだったような気が…過酷だ…)。今月出版された最新版も読みたい。2023/07/09
bittersweet symphony
2
著者は大阪府立大学大学院の教授。2007年9月1日に就航した新型青函連絡船「ナッチャンrera」は、ウォータージェット推進のウェーブピアサーという双胴船の最新型式船になりますが、これをメインサンプルとして船舶の基礎科学と最新技術を解説しています。比較的粘性の高い流体力学を対象としているため地上では考えられない特殊な挙動を制御する必要があり、それに対する技術的な対応の諸々がなされているのが実感できます。2008/03/13
たかひー
2
★★★2014/04/25