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ブルーバックス
海と陸をつなぐ進化論―気候変動と微生物がもたらした驚きの共進化

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  • サイズ 新書判/ページ数 270p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784065138502
  • NDC分類 467.5
  • Cコード C0245

出版社内容情報

海の微生物が解き明かす「生命史」のミステリーとは? 気鋭の若手学者が大胆に描き出す、体の大小と生殖頻度からみた進化のドラマ!地球規模の環境変動から読み解く壮大な生命史!

大陸移動と海洋の変化が生物に与えた影響とは?
生物の飛躍的進化はいつ、どこで起こったか?

約3390万年前、南極の環境が激変したことを契機に、生存に不利な時期を「休眠」戦略で生き延びた微生物が大繁栄した。

やがてクジラやアシカ、ペンギンなど、海洋生物の体構造や種数の進化を促したその生物は、陸上で暮らす馬や植物とも共進化を遂げていた!?

「体の大小=サイズ」と「世代交代=リサイクルのスピード」から見えてくる、まったく新しい生命の進化史とは?

気鋭の若手研究者が描き出す、大陸と海洋の構造変化からみた進化のドラマ!


【もくじ】

プロローグ――海の時間、陸の時間

第1章 生物どうしの複層的なつながり――「鎖」から「網」へ

第2章 「海の生産者」はなぜ小さいのか?――サイズが小型化した理由

第3章 「生態系を進化させた」大事変の発見――陸が変わり、海が変わり、生物が変わった!

第4章 「進化のエンジン」を考える――「小」と「大」、「海」と「陸」の共進化が起こっていた!


【著者プロフィール】

須藤 斎(すとう・いつき)

1976年生まれ。筑波大学第一学群自然学類卒業。同大学大学院地球科学研究科博士課程修了。博士(理学)。
現在、名古屋大学大学院環境学研究科地球環境科学専攻准教授。

微化石のひとつである珪藻化石の調査・分類によって、過去の地球環境の復元と未来予測に取り組む。
著書に、『0・1ミリのタイムマシン』(くもん出版。2009年産経児童出版文化賞大賞受賞)、『海底ごりごり 地球史発掘』(PHPサイエンス・ワールド新書)がある。

趣味は、動物園・水族館をめぐって生き物の写真を撮ること。
バイクに乗ることも好きだったが、本書で紹介する研究において重要な転機となった事故に遭って以来、乗っていない。

須藤 斎[ストウ イツキ]
著・文・その他

内容説明

約3390万年前、南極の環境が激変したことを契機に、生存に不利な時期を「休眠」戦略で生き延びた微生物が大繁栄した。やがてクジラやアシカ、ペンギンなど、海洋生物の体構造や種数の進化を促したその生物は、陸上で暮らす馬や植物とも共進化を遂げていた!?気鋭の若手研究者が描き出す、大陸と海洋の構造変化からみた進化のドラマ!

目次

第1章 生物どうしの複層的なつながり―「鎖」から「網」へ(「つながりあう」生き物たち;海洋生態系の基礎)
第2章 「海の生産者」はなぜ小さいのか?―サイズが小型化した理由(「海水」とは何か―海洋生物の生活環境を考える;どこに多くて、どこに少ないか?―カイチュウ銀行の支店網 ほか)
第3章 「生態系を進化させた」大事変の発見―陸が変わり、海が変わり、生物が変わった!(化石を「分ける」―本質をどうとらえるか;三つの急増事変―その共通項と相違点 ほか)
第4章 「進化のエンジン」を考える―「小」と「大」、「海」と「陸」の共進化が起こっていた!(クジラと珪藻の共進化―「極小」が「最大」を進化させた!?;沿岸湧昇の活発化は他の生物にも影響を与えたか?)

著者等紹介

須藤斎[ストウイツキ]
1976年生まれ。筑波大学第一学群自然学類卒業。同大学大学院地球科学研究科博士課程修了。博士(理学)。現在、名古屋大学大学院環境学研究科地球環境科学専攻准教授。微化石のひとつである珪藻化石の調査・分類によって、過去の地球環境の復元と未来予測に取り組む。著書に、『0.1ミリのタイムマシン』(くもん出版。2009年産経児童出版文化賞大賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

131
このような地道な研究によって、気候変動などがプランクトンへの影響を及ぼし、さらにそれが生物などの進化にどのような影響を与えてきているのかを理解できるような気がします。私はこの分野については素人ですが興味はかなり持っています。三方五湖の話もこのブルーバックスで読んで参考になりました。2019/07/10

やいっち

59
再読。4年程前に読んだばかり。妙に海に牽かれて関連する本を立て続けに。つくづく海は今も謎と未知に満ちてる。2023/11/24

やいっち

48
実に地道な研究。どんな研究成果があるか分からないままに、テーマにしてしまった。幸いにして、一定の成果を得た。時代のキーワードである共進化。生物同士だけじゃなく、環境と相関しての進化。  ただし、著者も強調しているように、まだ仮説の段階である。2019/02/24

トムトム

29
よ!名探偵!顕微鏡サイズの珪藻類が海生生物の進化に大きな影響を与えていた(かも)。非常に興味深い仮説でした。今後もどうなっていくのか、追いかけたいと思います。やっぱり何かを発見するには、目が大切です。理屈をこねまわすだけでなく、対象を観察し続けて初めてピッカーん!と研究者ハイが訪れると思います。著者さんはバイク乗りだったそうですが、バイク・自転車・ジョギングなどしてると結構色々ひらめきます。頭の中が整理整頓されるのかなぁ?2021/02/14

おせきはん

20
生物の進化とプランクトンとの関係を明らかにしようとする著者の壮大な学説を楽しめました。光合成の行いやすさと効率のよい栄養塩の摂取方法を追求した結果、植物プランクトンが小型化して海面付近に留まるようになったのも興味深いですし、そのことが、植物プランクトンを食べる生物や、それを食べる生物の生き方も変えてしまうというのも、よく考えてみればもっともな面もありますが、すごいことだと思いました。2019/06/19

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