ブルーバックス<br> 地磁気逆転と「チバニアン」―地球の磁場は、なぜ逆転するのか

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地磁気逆転と「チバニアン」―地球の磁場は、なぜ逆転するのか

  • 菅沼 悠介【著】
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  • 講談社(2020/03発売)
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  • サイズ 新書判/ページ数 258p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784065192436
  • NDC分類 450.12
  • Cコード C0244

出版社内容情報

2020年1月17日、日本初の地質年代「チバニアン」がついに誕生!

千葉県市原市の地層「千葉セクション」が、地質時代の国際標準模式地(GSSP)に認定されました。
日本の地名に由来する地質年代(地球の歴史区分)が誕生するのは初めてのことです。

地質年代を決定するのに重要なカギを握っていたのが、「地磁気の逆転」。
この千葉セクションには、もっとも最近、地磁気(地球の磁場)が逆転した貴重な記録が残されています。

地球の磁場は、過去に何度も逆転しているということが記録からわかっているのですが、
最後の逆転は約77万年前――私たち人類は、この地磁気逆転を経験したことがありません。
人類が誕生する前の地球で、何が起こったのかを教えてくれるのが、この地層なのです。

いったいなぜ地球には磁場があるのか。
なぜ地磁気は逆転するのか。
次に地磁気が逆転するのはいつなのか。
そのとき、この地球はどうなってしまうのか。
――地磁気逆転のメカニズムは、地球科学最大の謎ともいえる重要なテーマとなっています。

チバニアン認定のための研究・申請プロジェクトをリードしてきた著者が、チバニアン命名の意義を分かりやすく解説し、地磁気逆転の謎に迫ります。

■おもな内容
・チバニアン命名の意義
・地質年代とは?
・地磁気とはなにか
・地磁気逆転の発見
・地磁気の変動
・いったいどうやって地磁気を測るのか
・地磁気はいつから存在するのか
・もしも地磁気がなかったら
・次の地磁気逆転はいつなのか
……など





内容説明

地質年代「チバニアン」―地球史に、初めて日本の地名が刻まれた。その決め手となったのは、千葉の地層から見つかった「地磁気逆転」の痕跡。かつて地球には、磁石が南を指す時代があったのだ。なぜ地磁気は逆転するのか。次はいつなのか。そのとき、地球はどうなってしまうのか。最新研究で、地球科学最大の謎にどこまで迫れるか?磁石の発見からチバニアン誕生までを紐解く!

目次

第1章 磁石が指す先には―磁石と地磁気の発見
第2章 地磁気の起源―なぜ地球には磁場が存在するのか
第3章 地磁気逆転の発見―世界の常識を覆した学説
第4章 変動する地磁気―逆転の「前兆」はつかめるか
第5章 宇宙からの手紙―それが、謎を解くヒントだった
第6章 地磁気逆転の謎は解けるのか―なぜ起きるのか、次はいつか
第7章 地磁気逆転とチバニアン―その地層が、地球史に名を刻むまで

著者等紹介

菅沼悠介[スガヌマユウスケ]
1977年、長野県生まれ。2000年、茨城大学理学部卒業。2002年、東京都立大学大学院理学研究科修士課程、2005年、東京大学大学院理学系研究科博士課程を修了。博士(理学)。産業技術総合研究所ポスドク研究員、東京大学大学院理学系研究科特任助教、国立極地研究所助教などを経て、2016年より同研究所地圏研究グループ准教授。専門分野は、地質学、古地磁気学。海や湖の地層や氷河地形などから過去の地球環境の変動メカニズムを解明することを目指している。過去6回の南極調査と、南極氷床上で150日以上のキャンプ経験を持つ。千葉県市原市の地層「千葉セクション」のGSSP認定と地質年代「チバニアン」の誕生を推進した研究グループの中心メンバーで、GSSP申請の論文執筆責任者をつとめた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばたやん@かみがた

97
今年1月17日(奇しくも阪神淡路大震災から25年!)、地質年代の新しい名称に決まった「チバニアン」。何故、千葉由来の名前が世界で共通して使われることになったのか。登録対象の地層「千葉セクション」には「地磁気逆転」と言う地球上に生きる生物にとって重要な地質学的イベントの動かぬ証拠が、最も明確に記されていたからです。そこで本書は①地磁気逆転の謎についてと、人類は何故どうやってそれに迫り得たのかと言う地球科学史の紹介をメインテーマにしています。地磁気逆転がプレートテクトニクスを決定的に確立させたこと、(1/4)2020/10/29

まーくん

97
本年1月、世界共通の地質年代として初めて日本地名由来の「チバニアン」が登録された。本書は登録申請論文執筆責任者が、その核心テーマの”地磁気逆転”について基本から丁寧かつ簡潔に解説。そもそも何故、地球には地磁気があるのか?16Cのギルーバートから現在の地球ダイナモ理論まで説明。過去の地質時代、地磁気は何度も逆転(南北反転)を繰り返しており、その最後の逆転(松山ーブルン境界)の証拠が千葉の養老川沿いの地層において、高精度の放射年代測定(炭素14、ベリリウム10等による)記録と共に得られ77万年前と求められた。2020/08/22

小鈴

27
面白かった!!!「チバニアン」を理解することは、地球科学の歴史と地磁気逆転の謎を追いかけることだ。磁石の話から始まり、地磁気の起源、地磁気逆転の発見を優しく解説する。北極と地磁気北極はわずかにずれているが、なんと過去に何度も地磁気の北極南極が逆転しているのだ。地磁気の考古学は測定の進化の歴史であり、90年代以降に多分野からの知見も踏まえて地磁気逆転現象が明らかになりつつある。チバニアンはもっとも最近の地磁気逆転の痕跡を残した地層なのだ。地球は地磁気があることで磁場があり太陽風などから守られているのだ。2020/07/19

宇宙猫

25
★★★ チバニアンの価値を説明する為、磁石、地磁気、鉱物に残る磁気の痕跡、地層に残る宇宙線の量の痕跡、それらから地磁気逆転時期が分かると、体系的にとても分かり易く書かれている。内容はほぼ知っていたけど、つなげて説明されるとチバニアンの価値がとても良く分かって面白かった。2021/06/19

アナーキー靴下

20
チバニアンの重要さの前提知識でもある地磁気逆転を説明するため、古地磁気学の基礎から丁寧に、難しくなりすぎないよう教えてくれる本。個別のテーマについてさらに深く知りたい人に向けた参考図書の紹介や、古地磁気学研究できる大学・機関を載せてくれていたりと、未来の研究者につなげたいという熱い思いを感じる。高校地学でさえ苦手だった私には難しい内容だったが、随所に図やデータを付記した見せ方や具体的な説明は堅実で素晴らしく、高校時代の先生がこれくらいわかりやすく地学を教えていてくれたならと、折りにつけ思ってしまった。2020/09/15

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