出版社内容情報
銀河の正体と宇宙の大きさに関する歴史的論争からはじまり、宇宙の運命の3つのシナリオまで、ドラマチックにストーリーが展開。
内容説明
本書では、銀河の正体と宇宙の大きさに関する大論争からはじまり、銀河の最期はどうなるかというシナリオまで、ストーリーが展開していきます。本書の内容は銀河の話だけにとどまりません。銀河を語らずして宇宙を語ることはできません。また、宇宙を語らずして銀河を語ることもできません。本書ではこの両者の密接な結び付きを、余すところなく伝えます。
目次
1 大論争
2 宇宙への距離指標
3 私たちの島宇宙:銀河系
4 エピソード:銀河系は平凡な銀河
5 膨張する宇宙
6 物質の世界
7 銀河の誕生
8 銀河の最期
著者等紹介
グリビン,ジョン[グリビン,ジョン] [Gribbin,John]
英国のサイエンス・ライター。サセックス大学天文学研究員。一般向けの科学啓蒙書を多数執筆している
岡村定矩[オカムラサダノリ]
1948年生まれ。法政大学理工学部教授。理学博士。専門は銀河天文学、観測的宇宙論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
27
銀河系の外にも宇宙が広がっていることがわかってから、実はまだ一世紀も経っていない。谷川俊太郎の最初の詩集は『二十億光年の孤独』であるが、これが当時宇宙の果てまでの距離と考えられていた、と気がつけば、谷川さんが何をタイトルで言おうとしていたかがわかるだろう。依然として「ダークエネルギー」などは、正体不明であるが、実はそれこそが宇宙のカギを握っている存在であり、ブラックホールの存在がなければ、実はぼくらは存在しなかった、というのには驚くほかない。宇宙の終末についての予測もふくめて、まとめて読めるハンディな本。2015/02/25
白義
15
我々が住む銀河系の外にも広大な宇宙、他なる銀河が存在することが判明して、まだたった百年にすぎない。しかし銀河に関する論争と探求の歴史は目覚ましく、今では銀河の運命から宇宙自体の姿やその終末まで推測することが可能となっている。本書では数式はほとんど使わず、銀河の研究史から誕生と終末までをまとめている。ブラックホールと銀河の共進化、そしてダークエネルギーという未知なる素粒子までわかりやすく、整理された記述。ガリレオ以前の知られざる初の望遠鏡使用者ディッグスという印象的な始まりから終わりまで詰まることがなかった2015/10/24
ヤマダ
0
自分が理科系統の知識に乏しいのもあるのですが、結構難しい内容で、3割ぐらいしか理解できませんでした。 なんとなく、宇宙や銀河について研究している学問の雰囲気が知れて良かったです。いつかはある程度分かるような知識を身につけたいです。2023/06/15