出版社内容情報
折り紙は古くから親しまれてきた.しかし,現代の折り紙は,複雑さ,多様性で伝統的な折り紙をはるかに凌駕している.この本は現代の折り紙,特に,ユニット折り紙を紹介するとともに,折り紙の背景にある幾何学の美しさに迫る.
■目次 第1部:ブロック(ブロック,幾何造形)/第2部:薔薇/第3部:折り紙の幾何学
内容説明
本書は独立した3部構成になっています。興味のある所から読みはじめてください。また練習問題を用意しています。折り紙の初心者や愛好者の方々は理解度のチェックとして、学校の先生方は授業で利用してください。特に第1部ブロックの問題は「対称性」理解の手助けになるように作りました。マスターすれば、数学の問題をセンス良く解くのに役立つことでしょう。第2部では、切り込みを入れることなく、1枚の紙で立体的なバラを折ります。バラで使われる「ねじり折り」や「ねじり折りの立体化」などの特殊技法は、平織りや結晶折り紙の基礎となる重要なものです。是非マスターしてください。第3部は折り紙の幾何学です。使っている数学は中学の幾何程度(三平方の定理や三角形の中心など)です。数学が苦手な方でも、第4章折り鶴の変形の中の展開図を折ってみれば、折り鶴の奥深さやおもしろさが感じ取れることでしょう。
目次
第1部 ブロック(ブロックと家;幾何造形)
第2部 バラ
第3部 折り紙の幾何学(はじめに;平坦条件;山折り線と谷折り線;折り鶴の幾何学)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
izw
2
以前に読んだ本ですがプロフィールで紹介したのでコメントしておきます。建て替わる前の鴎外記念本郷図書館地下の書棚でこの本を見つけて借りたのが、折り紙にハマるきっかけでした。その日、14ページにわたって書かれている「バラのつぼみ」「バラ」を折ろうと6時間くらい悪戦苦闘したのですが、折り紙がクシャクシャになっただけでした。それから毎日のように夜中に少しずつ試行錯誤を繰り返し、バラが折れるようになるまで3週間くらいかかりました。それが「川崎ローズ」と呼ばれていることを知ったのは後のことです。1999/02/20