内容説明
1985年8月12日、520人の尊い命を奪ったジャンボジェット墜落事故から30年。歳月を経たいまだからこそ、語りえた真相と開示された資料―。いま明かされる8月12日の悲劇、陰謀説や事故の謎に解答を与える決定版。
目次
第1章 事故概要・事故調査概要(航空史上最悪の事故に;報告書が描く事故概要;始まった事故調査 ほか)
第2章 謎は解けたか・残された課題(謎は解けたか;最大の論点・急減圧の有無;杉江弘氏の見解 ほか)
第3章 インタビュー(幸尾治朗氏(事故調査委員)インタビュー
齊藤孝一氏(事故調査官)インタビュー
川幡長勝氏(専門委員)インタビュー ほか)
著者等紹介
北村行孝[キタムラユキタカ]
1950年、三重県生まれ。電気通信大学物理工学科卒。読売新聞社会部、科学部をへて論説委員(科学技術担当)、科学部長などを歴任。2010年から東京農業大学教授(応用生物科学部)。NPO法人「航空・鉄道安全推進機構」理事
鶴岡憲一[ツルオカケンイチ]
1947年、群馬県生まれ。東京教育大学文学部卒。読売新聞社会部、解説部等を経て東京本社編集委員、内閣府消費者委員会消費者安全専門調査会委員、消費者庁「事故調査機関の在り方に関する検討会」委員、上智大学と日本大学の講師等を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mj
12
複数の説、複数の視座を併記していて、好感が持てる内容でした。2018/05/29
雨猫
10
123便事故についての本はかなり読んだ。今まで読んだ事故についての本ではこれと米田憲司の「御巣鷹の謎を追う」が優れていると思う。2015/10/26
Masaki Maruyama
2
社の大先輩である著者2人は山崎豊子さんの「沈まぬ太陽 御巣鷹篇」に登場する「東読新聞 鶴北記者」のモデル。群馬県にいる以上、あの大事故についていくらかは知っておきたいと思って読み出したら、とてもわかりやすい内容だった。発生から30年以上の月日がたち、会社を卒業してなお謎を追い続ける姿勢にはただただ敬服するばかりです。2019/02/24
Hiroki Nishizumi
2
御巣鷹山事故の謎の本質についてまったく触れられていない公式見解学術書。がっかりした。一般論としては良いが、この極めて特殊な事故の謎に近づかないどころか闇に葬りたいのではないかとの疑惑にかられる。真実が判明する日が来るのだろうか‥‥2016/04/22
kikizo
2
123便の書物はたくさん読んだが、この本が一番学術的だった。事故原因の追究に終始し、巻末の資料も素晴らしい。アメリカとのやり取りも書いてあって、良く分かった。事故原因完全解明ではないだろうけど、もう二度とこんな事故は起こしてほしくない。2015/09/27