内容説明
John Taylorによるベストセラーが第2版となって登場、理工系1,2年生向きに不確かさの科学を講義、大工仕事から歴史的な実験まで広範な例を引き、最小限の予備知識でも大丈夫・。例題、演習問題はよく練られており、この教科書の価値を倍加。物理や化学などの理工系学生実験用テキストとして好適。
目次
1 誤差解析とは何か
2 実験レポートにおける誤差評価の使い方
3 誤差の伝播
4 ランダム誤差の統計的取扱い
5 正規分布
6 データの棄却
7 加重平均
8 最小二乗法によるあてはめ
9 共分散と相関
10 二項分布
11 ポアソン分布
12 分布に対するカイ二乗検定
著者等紹介
馬場凉[ババリョウ]
1948年愛知県に生まれる。1971年東京大学理学部卒。現電気通信大学電気通信学部教授。専攻物理化学。理学博士。1953年群馬県に生まれる。1982年東京大学工学部卒。現東京商船大学商船学部助教授。専攻工業物理化学、光電気化学。工学博士
林茂雄[ハヤシシゲオ]
1948年愛知県に生まれる。1971年東京大学理学部卒。現電気通信大学電気通信学部教授。専攻物理化学。理学博士
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感想・レビュー
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よく読む
5
驚くべき良書。高校数学で読める。筆者の長年の指導経験がいかされ、読者が置いてかれない。誤差σ/√Nと標準偏差、幅の二乗和をとるか絶対値の和をとるか、そもそも推定値は平均値でよいか、丁寧に説明される。「帰無仮説」や「信頼区間」といった難しい言葉はほとんど使われないが、読んでいくとそれらの概念を自然と理解できていたことに気が付く。巷の入門書は無味乾燥で天下りな説明をするものが多いが、本書では考え方が身につく。検定でy-f(x)とσの比をとる意味、仮定を設定する意味、χ2の数式の意味も説明される。2015/11/14
枕流だった人
0
千葉市立図書館
samuraiX_X
0
素晴らしくわかりやすい。簡単な偏微分の知識があれば十分理解できるはず。2012/03/14
ひろし
0
実験データのエラーバーってどうやってつけたらいいんや、に答えてくれる本。事例を基に丁寧に説明してくれるので、難しい内容なのに理解しやすい良書。論理トレーニングに通じるものがある。ここまでわかりやすく書けるのは並大抵のことではない。2020/10/03