内容説明
「インフラ民主化時代」を制するのは誰か?日本を代表するシンクタンクが業界の動向を大胆展望。
目次
1 エネルギー業界の将来像―エネルギー業界に起こる大きな変化とは?(エネルギー業界変革潮流1:エネルギーシステムの分散化;エネルギー業界変革潮流2:エネルギーサービスのワンストップ化 ほか)
2 先進的技術・ソリューション―エネルギー業界の変化をもたらすキー技術・ソリューションは何か?(先進ソリューション;先進ソリューションを支えるキー技術)
3 エネルギー主要プレーヤーの動向―エネルギーシステムの変革に大手プレーヤーはどう挑んでいるのか?(エネルギー供給事業者(電力・ガス会社)の動向
大手機器・サービスサプライヤーの動向)
4 エネルギー業界変革期における事業機会の獲得方策―いかにして激動の時代を制するか?(地域別の新たな事業機会の発生タイミング;獲得していくべき付加価値 ほか)
おわりに:エネルギー大変革時代をリードする日本市場・日本企業であるために
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひのじ
2
普段のニュースレベルでは海の向こうで進んでいる未来は知り得ない。ヨーロッパとアメリカで進みつつあるスタンダードの変貌ぶりが想像を超えていた。興味をもって、先例を自分で追いかけてみようと思う。2019/11/16
まめタンク
1
2019年83冊目。ニコラ・テスラが発明した交流システムは遠方の大規模発電所から都市部へ電気を送るには画期的なシステムでしたが、今やIT技術やビッグデータの登場によって、電気は運ぶだけでなく分散し活用する時代になったようです。明日の天気予報のように、明日の電気を詳細に予測して、必要な電気を蓄電池やEV自動車から供給する。電気=設備という認識がある中で、もはや電気はソフトウェアの一部なのだという事に驚きを感じます。これが慈善事業ではなく、殆どが営利だという事も新たな革命でもあると思います。2019/03/06
kentatnek
0
再読。2020/12/29
Mika Otomo
0
読みやすくてわかりやすいし日本と海外が比べられて良かった2020/05/03
onk2261
0
エネルギー業界でこれから起こるであろう大きな変化について綴られている。風力、太陽光発電は低コスト化しており、規模の経済が働きづらい。分散型電源の普及が進行する。長期的にはバリューチェーンの下流の小売、サービスの付加価値が上がる。ハードウェア(蓄電池、充電器など)メーカー企業にとって有望なビジネスモデルはOT(Operation technology ハード)+IT(ソフト)。開発製造以外の付加価値が必要でこのままでは太陽光発電と同じシナリオになる。これからのエネルギー業界にはITの要素が必須になる。 2019/11/04