岩波ブックレット<br> なぜ教科書裁判をたたかったのか

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なぜ教科書裁判をたたかったのか

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  • サイズ A5判/ページ数 62p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000032759
  • NDC分類 375.9
  • Cコード C0336

出版社内容情報

教育と学問の歴史を画した訴訟を,氏に決意させたものは何か.そして何が,その意思を持続させているのか.精神形成史と世相を重ねながら,氏の志の核心が語られる.われわれが戦後に何を失ったかを検証する.

内容説明

教育と学問の歴史を画した訴訟を氏に決意させたものは何か。精神形成史と世相を重ね、その核心が語られる。

目次

忠君愛国少年のころ
文学少年のころ
書物に目を開かれる
中学生のころ
精神的革命
内面世界への沈潜
敗戦と祝杯
大学民主化のたたかい
超越的世界と社会的意識
なぜ時局から距離を保てたか〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

katoyann

15
戦後最大の思想史的傑作と称された教科書裁判を提起した家永三郎へのインタビュー。彼の行動の原動力であり、思想の核はザインとゾルレンの峻別であるという。戦時中は現在、歴史(ザイン)から当為(ゾルレン)を導くという意識が一般的だった。簡単に言えば、万世一系の天皇の歴史があり、その天皇の赤子として臣民が連なり、天皇家の繁栄のために戦争で命を落とす、という意識だ。家永はこれに懐疑的だった。だから皇国史観の教科書調査官と対立した。日本には「自己と自分の学問とが無関係に離れている」人が多いという暉峻さんの指摘に頷く。2021/10/10

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