出版社内容情報
過去に現在を見，現在に過去を見る――戦陣に倒れた学徒のことを痛惜の念をもって思い起こしつつ，大学が戦時体制に組み込まれていった過程を検証し，日本の現状を考える．アジア・太平洋の大学長らのメッセージも収録．
内容説明
過去に現在を見、現在に過去を見る―大学が戦時体制に組み込まれていった過程を検証、日本の現状を考える。
目次
はじめに―立命館大学国際平和ミュージアム
「学徒出陣」５０年と日本の現状
わだつみ像と不戦の誓い
アジア・太平洋の学長は語る
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hr
1
大学から見たアジア太平洋戦争、当時の学生から見たアジア太平洋戦争を知る上で、コンパクトに整理されていて、とてもよい。文科系学生の徴兵猶予が停止され、戦争に送り込まれていくまでの流れがよく分かる。現代の政治家たちもまた文科系大学を軽視している。そのことと重なって恐ろしい。全編読みどころばかりだが、巻末にある声明に参加する大学一覧が一番のクライマックス。若者の大学での時間は、学び、遊び、文句を言い、分かり合う時間であってほしい。2017/07/26
