出版社内容情報
98年9月,金正日が正式に国家の最高指導者となり,憲法は大幅に改められた.父・金日成の遺訓政治から金正日を頂点とする軍事独裁へと変貌を遂げた北朝鮮.その内部機構と経済・軍事の実態を明らかにする.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Takao
2
1999年2月22日発行(初版)。著者・徐大粛(ソ・デスク)は、ハワイ大学政治学教授(朝鮮近現代史)。「この小文は、北朝鮮や金正日を批判するためでも、あるいは逆に、それらを称賛するために書かれたものでもない。あくまで、北朝鮮の現情勢と金正日政府の今後の発展展望に対して、簡略に分析しようとするものである。」20年も前のものであるが、最初の20ページほどには傍線が施されていた(途中で挫折?)。金正日はすでに亡く、「現情勢」ではなく「歴史」として読んだ。三代目が後を継いだ現在に通ずる問題を俯瞰することができた。2018/09/24