出版社内容情報
「ハナニアラシノタトエモアルゾ/〈サヨナラ〉ダケガ人生ダ」(訳詩「勧酒」).諧謔と哀愁に満ちた言葉を自在に駆使し,独自の詩世界を切りひらいた『厄除け詩集』に,初期の作品を加えた決定版全詩集.解説=東郷克己,穂村弘.
内容説明
諧謔と哀愁に満ちた言葉を自在に駆使し、独自の詩世界を切りひらいた井伏鱒二(1898‐1993)。「散文が書きたくなるとき、厄除けのつもりで」書いたという『厄除け詩集』に初期の作品を加え、生涯の全詩作70篇を凝集。
目次
厄除け詩集(厄除け詩集;訳詩;雨滴調;拾遺抄)
拾遺詩篇(粗吟丘陵;レギーネを愛す;訳詩抄(古詩)
裸人健闘の像
もの思ひのこと ほか)
付録(土井浦二名作品;『厄除け詩集』序・あとがき・後記)