出版社内容情報
日本列島最初の本格的国家はどのように形成されたのか．大化の改新から説きおこし，生死をかけた戦争となった壬申の乱を論じ，新都建設，官僚制度整備にいたる政治過程を叙述する．初期万葉の歌を通じて時代の雰囲気を浮かび上がらせ，天武天皇と彼をとりまく人々の姿を見事に描き切った，日本古代史研究の古典ともいうべき書．
感想・レビュー
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hyena_no_papa
4
数十年ぶりに再読。『書紀』はもちろん、『萬葉集』『懐風藻』『庚午年籍』『大職冠伝』とか出てきて〝日本史、なめんじゃねぇぞ〟と言われてるみたい(･_･;) 初めの方で、天智と天武の年齢の齟齬（弟の天武が年長になる）を取り上げるあたりは、やはり古代史は一筋縄ではいかないという予告かも。巻末にささやかな皇統譜を載せるのみで図版は皆無。ルビも少なく、また参考文献なども付していないところを見ると、ハナからある程度の基礎知識を持つ読者を想定しているのか。昭和20年代の新書というものを表しているのかも。2021/05/30
れいまん
2
恩師、川崎庸之先生の著作である 常々、白鳳時代が優れているとの見解が有り、先生と共に薬師寺も訪れました。 懐かしさと学問の厳しさを考えながら再読しました。2022/04/03
丰
0
Y-312000/11/20
