岩波ジュニア新書<br> 哲学ってなんだ―自分と社会を知る

電子版価格
¥924
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

岩波ジュニア新書
哲学ってなんだ―自分と社会を知る

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 207p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784005004157
  • NDC分類 K100
  • Cコード C0210

出版社内容情報

哲学というとなんだかむずかしそう.けれど,立派な考えを学ぶのが哲学ではない.何か困難にぶつかったとき,ものごとを根本から考えたいとき,そこにはたくさんのヒントがある.自分をよりよく知るための,役に立つ哲学入門.

内容説明

哲学というとなんだかむずかしそう。けれど、偉い人の立派な考えを学ぶのが哲学ではない。何か困難にぶつかったとき、ものごとを根本から考えてみたいとき、そこにはたくさんのノウハウがつまっている。哲学者たちは自由や社会、そして自己についてどう考えてきたのか。自分をよりよく知るための役に立つ哲学入門。

目次

第1章 哲学との出会い
第2章 哲学の「方法」について
第3章 哲学の難問
第4章 近代の哲学者たち(近代哲学がめざしたこと;自由をつきつめる)
第5章 「自己」を哲学する(「自己」とは何か―自己意識と無意識;他者関係の現象学)
おわりに 再び哲学とは何か

著者等紹介

竹田青嗣[タケダセイジ]
1947年生まれ。1971年早稲田大学政経学部経済学科卒業。現在、明治学院大学国際学部教授、哲学者、文芸評論家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なの

16
ますます哲学がわからなくなる。思考の方法であり、哲学は思考の方法論の体系、と捉えても腹落ちしない。 ジュニア向けとは思えない難解さでした。2020/03/23

無識者

13
哲学がめちゃくちゃ美味しそうにかかれている。自由ってなんだ?に対するカントやヘーゲルの考えが載っていて「そうなんだ!」と感心した。自由に限らず色々と認識を広げることが出来て「頭がパーン」という感覚を持てる。とりあえず歴史哲学講義の下巻を読んだら、ルソー、カント、ヒュームあたりに手を出したいと思う2015/02/13

KAKAPO

13
>私達は青年期に自分の生がたった一度に限定されていること、自分こそこの生の取換えがたい主人公であること、つまり自分という存在の絶対的な交換不可能性に気づく。哲学は、そんな私達に誰もが納得できる普遍的な世界理解のあり方を作り出すための方法を示す。しかし哲学は、あくまで自分で考えるための方法であり、自分が属している関係自身を支えるために考えよと教えるものだ。世界を知るということは世界それ自体を知るということではなく、世界についての自分の理解のありかた、自分と他人の関係のあり方を了解するということなのである。 2013/05/28

Miya

10
ようやく読みきった。 哲学への誤解がとける本。ジュニア新書だからすぐ読みきれると思っていたら、端々で考え込まされる。社会の認識の変わり方とか、自己認識の変わり方とか、納得する。 思春期とかに読んで理解できたら、心理的にちょっと楽になりそうな本だなと思った。 紹介されていた哲学の名著はぜひ読みたい。再読したい。2018/01/04

きいち

9
哲学の概説なんて原理的に客観性は持てないものだけれど、竹田がそれに誠実に向き合って、哲学と宗教・文学との違いをカワギリに竹田ならではの「地図」と「物語」を提示してくれていて、とても爽やかな読後感がある。"絶対的な「正しさ」どうしがぶつかりあった場合"に、「でも何とか調停できるはず」と信じられるかどうか。行ける、と思えるようになるには、きっと、自己や自由や社会について哲学を使って考えた経験こそ、一番役に立つはず。あえて、無邪気に、前向きに。2012/10/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/530770
  • ご注意事項