出版社内容情報
芭蕉と蕪村に関する学術的エッセイ集.両者の履歴と人生観,芸術世界の色調,作句の姿勢・方法を比較し,芭蕉・蕪村を純粋な生を志向し新しい人生と世界を発見したと評価する.
内容説明
俳文学研究の第一人者による、芭蕉と蕪村に関する学術的エッセイ集。著者は両者の履歴と人生観、芸術世界の色調、作句の姿勢・方法を比較し、芭蕉・蕪村を、永遠の時間の流れの中で古人に思いを馳せ未来に期待をかけ、純粋な生を志向する者同士の強い連帯の意識をもって一瞬一瞬に新しい人生と世界とを発見していこうとしたと評価する。
目次
芭蕉―文学と研究
対話と独白―「幻住菴記」考
鎮魂の旅情―『笈の小文』考
『おくのほそ道』―主題と構成
『ほそ道』からの便り
芭蕉の頭陀袋
芭蕉と蕪村
蕪村―日本人の美意識
蕪村十二か月
蕪村三題
念と運