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岩波現代文庫
オリエンタリズムの彼方へ―近代文化批判

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  • サイズ 文庫判/ページ数 295p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006001193
  • NDC分類 304
  • Cコード C0110

出版社内容情報

オリエンタリズムとは西洋の東洋に対する文化的支配の総体を意味する.ウェーバー,フーコー,サイードらの思想的な水脈に依拠してオリエンタリズムの〈支配の知〉を解明し,近代日本の知識人のアジア観を検証する.

内容説明

オリエンタリズムとは西洋の東洋に対する文化的支配の総体を意味し、西洋という観る側の意識に存在する言説である。本書はウェーバー、フーコー、サイードらの思想的な水脈によりながら、近代ヨーロッパに確立した支配のシステムを明らかにし、同時に、近代日本の知識人がどのようなアジア観を持ってナショナル・アイデンティティを創出していったかを論じる。

目次

第1章 規律と支配する知―ウェーバー・フーコー・サイード
第2章 制度としての知/権力としての知
第3章 日本の植民政策学とオリエンタリズム
第4章 「東洋」の発見とオリエンタリズム
第5章 世界システムのなかの民族とエスニシティ
第6章 脱オリエンタリズムの思考

著者等紹介

姜尚中[カンサンジュン]
1950年熊本県に生まれる。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。政治学・政治思想史専攻。東京大学情報学環教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あなた

7
まだ姜尚中が「ケイモウ」にめざめてなかった頃の論文集。つまり、このころがいちばん油がのっていたわけだが、いま読んでみるとフーコーもサイードも図式的な使用におわっており、とくに目新しい点がない。フーコーとサイードの復習をさらっとすませたら、「あとがき」を読もう。サンジュンの三十路直前のエグザイルな状況が不安とほのかな希望をもって描かれている。これがあるかどうかで研究者って大きくちがうんだよな2009/07/13

i-miya

3
熊本生まれ。失意の中ドイツへ。イランからの留学生も。エアランゲン大学のあるエアランゲン、ニュルンベルクから20分。サイード『オリエンタリズム』、1978。知らなかった。1979 ホメイニ、アーヤトッラー・ルー・ホメイニー、パリから帰国、モハンマド・レザー・シャー、パフラビー朝。デジャ・ビュ、『北京の五十五日』、義和団の乱。知的ジェノサイド、視覚的ジェノサイド、ヘゲモニックな浸透力、焦点はパレスチナ、イラク。ドウールーズのフーコー論、『監獄の誕生』1975、『性の歴史』。2009/07/08

katatemaru

3
http://amip.blog.so-net.ne.jp/2008-12-15-12008/12/15

Rei Kagitani

1
自分の関心領域そのままではないが、西洋思想を学んでいるなら日本人としてアクチュアルに還元しなければならないと思っている。「歴史を逆撫でする世俗的な知識人」たらんとする心意気が必要。姜尚中のすこしく感情のこもった文章には好き嫌いが分かれるかもしれない。2014/02/06

読書箱

0
ポストコロニアリズムの概略を知りたかったので大変満足している。2017/08/16

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