岩波現代文庫<br> 座談会明治・大正文学史 〈1〉

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岩波現代文庫
座談会明治・大正文学史 〈1〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 350p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006020064
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0195

出版社内容情報

近代文学の泰斗である編者が,テーマごとにゲストを迎え,文学の諸問題について縦横に論じた文学史.数々のエピソードが時代や作家を鮮やかに彩る.(1)は幕末から明治へ,『新体詩抄』から『浮雲』まで,露伴,鴎外,透谷.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

K.H.

9
岩波書店の雑誌『文学』に連載された半世紀以上前の座談会の記録。本巻は開化期から鴎外・露伴を経て透谷まで。座談会とは妙なものだ。いやそれ自体は妙ではないけど、わざわざ記録にとって出版するというのは、他の国でもあることなのだろうか。発言の食い違い・すれ違いや安易な方向修正も、書いたものではありえないほど起こる。本巻では勝本清一郎が少し頑張りすぎだけど、柳田泉の控えめなところもなんだか気になる。それでも本書が意外と面白いのは、書いたものではありえないような、いい意味で軽率な思いつきもぽんぽん出るからだろう。2022/10/26

i-miya

8
(編者)勝本清一郎。猪野謙二。1961と1965に刊行 明治と大正。明治・・・1957.11-1960.07。大正・・・1961.09-1964.02。P339 (写真解題) 1. 外山正一。中村敬宇。新体詩。2. 森鴎外。『衛生新篇』鋭く、冷徹な文字。赤インク、ペン字筆跡。小池正直と共著。(解説)関川夏央。3人(柳田、勝本、猪野)の精神形成期。明治末年、大正期、昭和初期。バランス。それぞれの時代潮流を反映。大正中期~昭和初期=文学的教養主義。1977.8年頃売れ行き止まる。2010/01/21

壱萬弐仟縁

6
1961、65年初出。幕府方にも攘夷方にも立脚しない、相対化した立場をとる福澤諭吉(勝本氏36頁)。第三の道。現代にも通じるが、白黒つけたい人が多い社会に必要な発想であろう。伊那は国学者が多く出ているとは知らなかった(48頁)。高遠の伊沢修二先生の件を含めて、今度調べてみたいと思った。高山樗牛らのニーチェイズム(104頁)。彼のことも調べてたくなった。虚無主義的デカダンとは、エゴイストが享楽するような、非人間的な感じを受けた(336-7頁)。2013/04/15

iwasabi47

1
最初の「幕末から明治へ」はアーリーモダン・前近代の視線、政治史・経済史と文学史の連携がないと主張。今なら近世歴史学の出版史や読者受容史に繋がるか。60年前の研究と今の研究の差。鴎外の座談は加藤周一と別の方が論争的。透谷は私には?なところ多し。久しぶりに座談会もの読んだ。2022/03/08

tkm66

0
座談形式なので思ったよりも遥かに読み易い。勝本清一郎、結構面倒な印象。2015/09/02

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