岩波現代文庫<br> 芸術と実生活

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岩波現代文庫
芸術と実生活

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  • サイズ 文庫判/ページ数 383p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006020439
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0195

出版社内容情報

日本近代文学特有の産物,私小説とは何か.作家たちは芸術の理想と実生活の現実とのギャップにどう対処したのか.鴎外・花袋・藤村・秋声・荷風・志賀・漱石らの私生活と作品の相関を追究した,戦後の代表的私小説論.

内容説明

日本近代文学固有の産物、私小説とは何か。作家たちは芸術の理想と実生活の現実とのギャップにどう対処したのか。この二律背反の観点から、自然主義を淵源とする私小説・心境小説を分析し、鴎外・花袋・藤村・秋声・荷風・志賀・漱石らの私生活と作品の相関を追究した本書は、文学研究の流れを方向づけた、戦後の私小説論の一大到達点である。

目次

問題の発端
私小説の二律背反
森鴎外
田山花袋
島崎藤村
徳田秋声
永井荷風
志賀直哉
夏目漱石
演技説修正
被害者と加害者
芸術家の自由
日常性の快復
愛とエゴイズム
疵は癒されるか

著者等紹介

平野謙[ヒラノケン]
1907‐78年。京都市生まれ。評論家。本名朗(あきら)。東京大学文学部卒。46年、雑誌『近代文学』の創刊に加わり、芸術と実生活、政治と文学の問題を中心に戦後の文芸批評、作家論の指針を成した
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