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パラサイト・イヴ

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  • サイズ B6判/ページ数 397p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048728621
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

…永島利明は大学の薬学部に勤務する気鋭の生化学者で、ミトコンドリアの研究で実績をあげていた。ある日、その妻の聖美が、不可解な交通事故をおこし脳死してしまう。聖美は腎バンクに登録していたため、腎不全患者の中から適合者が検索され、安斉麻理子という14歳の少女が選び出される。利明は聖美の突然の死を受け入れることができず、腎の摘出の時に聖美の肝細胞を採取し、培養することを思いつく。しかし、“Eve 1”と名づけられたその細胞は、しだいに特異な性質を露わにしていった…。第2回日本ホラー小説大賞大賞受賞作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yuna Ioki☆

65
1300-503-35 瀬名秀明作品初読み&読メ登録1300冊目。ちょっとグロい描写はあるものの一気読みできるくらいの面白さもあり、臓器移植後にも様々な制約があることや移植される側だけでなく、臓器を渡す側の葛藤なども描かれていることに好感を感じる私はヘンなのか?(笑)昔の知り合いで透析患者が放った「娘が腎臓くれると言ってくれないかな」の発言を思い出した。親から子供に分けてやりたいなら心情的に分かるが逆を口にできる神経が分からんと思った。将来子供が透析がもし必要になったらどうするんだと思わないのか?2015/11/29

雪紫

60
背筋がぞわぞわする。ただ手術のシーンの描写だけでもどうしてこんなにぞわぞわするのか。お昼のラーメン(生姜入り)食べた後で、(残したエピローグ部分)読み終えてもぞわぞわした。描写あったといえ、浅倉良く生き残れたな・・・(死者不遇だし)。しかし、現実でももしかしたら?と思うくらいに作り込まれた世界と知識が恐怖描写がもう波に乗ったら止まらなくなる・・・。その一方でEveの片想いもホラーだけど、純愛に見えてしまう(「沙耶の唄」に洗脳されてない?)。選評の短編応募に「玩具修理者」があるのにもぞわぞわ。2023/10/28

nanasi

22
巻末に第2回日本ホラー小説大賞 選評が収録されています。とても作りこまれた作品でした。仮にイブが何の問題もなく生まれたら、人類は本当に駆逐されるのか?気になりました。2013/02/07

KASAO

20
細胞の中で隷属してたミトコンドリアが意思を持ち、細胞を操って人類にとって替わろうとする物語。前半は専門用語や物語の方向性が分からなくてなかなか進まなかったけど、後半になると彼女の狙いが見えてきて一気に読めた。内容的にはゲームのバイオハザードを見てる気分。ガン細胞以上に増殖して、人の紛い物になる描写は結構好きだった。ただ前半では想像できないくらい後半エログロになるので、人によっては注意が必要。2016/07/02

neimu

17
映画を見てから読んだのだが、それでも充分刺激的だったし面白かった。あのわくわく感が最近のSFや映画には少ないなと思うことも。それにしても、せっかくの作品だったのに、主演は大成せずに消えちゃったな。

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