出版社内容情報
日本美術の流れがわかる時代区分を重視した体系的な編集。豊富なカラー図版と、国際化の時代にふさわしい視点による編集により、美術品や文化財への興味が倍増する本格派美術全集。
内容説明
禅宗文化と中国の宋元画様式によって興隆した初期水墨画。伝統に支えられて花開いたやまと絵絵巻。中世絵画にふたつながら流れる「漢」と「和」の命脈の実相をたどり、解明する。
目次
漢の世界の成立と展開
中世水墨画における中国影響
禅家の詩画軸における画と賛の問題
南北朝・室町時代の絵巻物―新しい光のなかで
室町やまと絵師の系譜
狩野派の絵巻物制作―釈迦堂縁起絵巻の規範性と絵巻物における「元信様式」
中国絵画―東アジア国際様式の消長