• ポイントキャンペーン

アンチ漱石―固有名批判

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 327p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062122085
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

目次

第1章 漱石、この身体なき器官(夏目漱石という名の脳;語り手という手 ほか)
第2章 固有名のアンチノミー(漱石vs自然主義―固有名と無名;漱石vs物語―固有名と古名 ほか)
第3章 他者にとっての他者(セキュリティの生政治学;他者の記憶術 ほか)
第4章 漱石神話の彼岸(コピーライト夏目漱石;「全くたゞの人間」としての読者 ほか)

著者等紹介

大杉重男[オオスギシゲオ]
1965年東京生まれ。京都大学文学部哲学科(社会学専攻)卒業。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程(国文学専攻)退学。平成5年『「あらくれ」論』で第36回群像新人文学賞評論部門受賞。東京都立大学常勤講師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

裏竹秋

0
この本で大杉は、夏目漱石を礼賛する世間の風潮にあらがった。名だたる文藝評論家らが漱石を称揚して漱石神話がつくられた。でもこの本では、それらの文藝評論家と同様に、いはゆる文藝批評的に漱石神話を批判してゐる。誇張的に比喩を用ゐたり、哲学(ポストモダン)の特殊なカタカナ単語や熟語を並べたりしてゐる。一見奥深さうに見えるが大した事は言ってゐないし、飛躍もある。私はかういふ書き方に疑問だ。まあ小谷野敦が書いた通り、私も高校教科書の『こゝろ』をはじめとする世間の漱石礼賛には冷淡なので、アンチ漱石の立場には同情するが。2023/01/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/164770
  • ご注意事項