居場所を失った子どもたち

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居場所を失った子どもたち

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093872539
  • NDC分類 371.45
  • Cコード C0095

出版社内容情報

今子どもたちは自分の居場所を学校にも家庭にも見つけられずに苦しんでいます。彼らは何故“閉じこもり”や“不登校”になり、“いじめ”に変わるのか。気鋭の精神科医が原因と背景を探り、治療の方向を示唆します。

 この数年、子どもたちを取り巻く環境は一段と厳しい。学校や地域社会だけではなく、家庭にすら自分の居場所を見付けられず苦しんでいる子どもたちが増え、親や教師も自信をなくし、未来が描けなくなっているのが日本の現状である。本書は中学・高校生の精神的な悩みのカウンセリングに携わってきた精神科医が、昨年神戸で起きた14歳の少年による連続殺傷事件、黒磯の中学生による教師殺しなど昨今の事件の深層に触れながら、なぜ子どもたちの事件が頻発するのか、ふつうの子どもが危ないのかを明らかにする。主たる原因としては、中学生で将来が決定され未来に夢を持てない偏差値教育のあり方、また少子化、仕事人間の父親が家庭の中に歪な母子関係をつくり、子どもの自立をはばんでいる家族関係、地域社会が子どもを育てる力を失っていることなどをあげる。さらに子どもたちに増えている「閉じこもり」「ボーダーライン」「不登校」「多動障害」「過食・拒食」などになった子もたちの具体例をあげ、その背景と治療経過、子どもたちが再生していく様子を描く。本書は特に中学・高校生の子どもを持つ親に、教育現場で苦しんでいる先生方にぜひ読んでいただきたい。

内容説明

いま、なぜ子どもたちは「キレて」「ムカつく」のか?気鋭の精神科医が“いじめ”“不登校”“閉じこもり”などの病巣を探り、子どもたちを蝕む「心の病」の背景に迫る。

目次

序章 衣食足りて快楽を求める…
第1章 ボーダーラインの子どもたち
第2章 注意欠陥/多動障害、トゥーレット症候群
第3章 ストレス防衛で多重人格に
第4章 拒食症・過食症
第5章 先進国にみられる醜形恐怖
第6章 増える閉じこもり
第7章 揺れる中・高生の心
第8章 中・高生はなぜ援助交際に走るのか
第9章 自己愛性傾向
第10章 思春期、青年期の心の病
第11章 親子関係が危ない
終章 人類の今と未来
講演 不登校―ある講演会より