新潮文庫<br> アニマル・ロジック

個数:
  • ポイントキャンペーン

新潮文庫
アニマル・ロジック

  • 山田 詠美【著】
  • 価格 ¥924(本体¥840)
  • 新潮社(1999/11発売)
  • ゴールデンウィーク ポイント2倍キャンペーン対象商品(5/6まで)
  • ポイント 16pt
  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年05月02日 18時00分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 629p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101036199
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

主人公は、ヤスミン。黒い肌の美しき野獣。人間の動物園、マンハッタンに棲息中。あらゆる本能を手下にして幸福をむさぼる彼女は、言葉よりも、愛の理論よりも、とりこになった五感のせつなさを信じている。物語るのは、私。かねてヤスミンとは、一喜一憂を共にしてきた。なにせ彼女の中を巡り流れる「無垢」に、棲みついている私だから…。小説の奔流、1000枚の至福。泉鏡花賞。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

149
ニューヨークに生きる ヤスミンの奔放な 日々を通して、人種のルツボ ニューヨーク の時代風景を描く。 正直 ヤスミンと 関わる人物が 多すぎて、各章が 同じトーンになりがちなのが 苦痛だった …肌の色、人種の違い、ドラッグとセックス …著者らしい題材といえば 題材だが、 なかなか 入り込めない作品だった。2020/02/15

Atsushi Saito

72
多分二度目の読了。 ヤスミンの血の中に住むブラッドを通して見る人間の性、愛、自由、本能。 若きソウルの今後が気になります。2016/07/28

パトラッシュ

46
ニューヨークで自由奔放に生きる黒人女性ヤスミンを軸に、20世紀末アメリカの性と麻薬と人種問題を万華鏡のように展開する。簡単に人が死に、壊れ、失われ、暴行される大都会をヤスミンが蝶のように舞い、快楽の蜜を吸う姿はアメリカ人が何とか未来を信じられていた時代の空気を映す。しかも語り手にウイルス様の生き物を配し、人ならざる視点から人を哲学的に観察するのだ。この設定がユーモアを醸し、悲惨な話の連続なのに楽しく読めてしまう。ほぼ四半世紀が過ぎた現代が舞台なら、トランプ政治が引き裂いた分裂の傷跡に立ち竦んだいただろう。2020/11/27

優希

44
文句なく面白かったです。NYの黒人美女ヤスミンの幸福を貪るような自由さがありますよね。言葉とか愛情とか、そういう薄っぺらい言葉で表現できない、体の全てで切ない体を求める感情が突き刺さります。一見すると性に無垢な女性の姿を描いていますが、人種差別や生きることの難しさと強さのような考えさせられるテーマが凝縮されているような気がします。官能と性愛の世界を通じて、永遠のテーマである、他人と触れあいたいという純粋な心が見えました。人間として生まれてきたならば白人も黒人も黄色人種も関係なく結ばれていく理想を見ました。2014/04/18

メタボン

37
☆☆☆☆ 力作がゆえに読了にかなりの時間を要した。しかし読み終えるのが惜しい気分になった。花村萬月の解説にもあるが、これをSFというひとくくりにしてしまうのは私も乱暴だと思う。ヤスミンの体内に生息するブラッドの存在をどうとらえるかということは、読者に委ねられるべきであって、それをウィルスを論じるような視点に狭めてしまっては、この小説の価値を減じてしまう。人種に対する差別意識、男女が互いに性的に魅かれること、そういった人間の永遠とも思える課題について、流麗な文章とともに考えることがこの読書の醍醐味だと思う。2018/01/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/557774
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。