内容説明
音楽の可能性を探り、純粋批評の夢を守りつづけて40年、その卓越した業績を初めて集成!音楽批評の領域に独自のスタイルを確立し、毎日芸術賞を受けた「ショパン」、ストラヴィンスキーと20世紀音楽をめぐる書下ろし長編評論「ストラヴィンスキー」等。
目次
ショパン
ワーグナー(オペラの崩壊―ワーグナーの場合;バイロイト再訪―ワーグナー《指環》の新演出;フランスとワーグナー―ふたつの「夢想」をめぐって;ワーグナーのアクチュアリティ)
ストラヴィンスキー
日本の作曲家(矢代秋雄―清潔なナルシシスムの時間;三善晃とロマン的なもの;三善晃劇的な精神;音とことば―三善晃の「三部作」について;松村禎三―一元論的世界;武満徹と「戦後」)