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中公新書
鉄道の文学紀行

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  • サイズ 新書判/ページ数 242p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121018304
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C1295

出版社内容情報

汽車の旅こそ、文学によく似合う。『金色夜叉』の貫一とお宮は何に乗って熱海へ行ったか、齋藤茂吉は「死にたまふ母」をひと目見んと、どの列車に乗って故郷へ向かったか……。函館から豊後竹田まで十二の駅に、近代文学の足跡を訪ねる。鉄道が元気だった時代ははるかに遠く、往年の作家たちが辿った路線は大きく変貌したが、昔の時刻表と駅舎の片隅の小さな痕跡を手がかりに、読者をノスタルジックな旅へと誘う。

内容説明

汽車の旅こそ、文学によく似合う。『金色夜叉』の貫一とお宮は何に乗って熱海へ行ったか、斎藤茂吉は「死にたまふ母」をひと目見んと、どの列車に乗って故郷へ向かったか…。函館から豊後竹田まで十二の駅に、近代文学の足跡を訪ねる。鉄道が元気だった時代ははるかに遠く、往年の作家たちが辿った路線は大きく変貌したが、昔の時刻表と駅舎の片隅の小さな痕跡を手がかりに、読者をノスタルジックな旅へと誘う。

目次

函館駅―啄木『一握の砂』から辻仁成『海峡の光』まで
茂吉記念館前駅―「死にたまふ母」を一目見ん
今泉駅―宮脇俊三、昭和二十年八月十五日の汽車
二本松駅―高村光太郎、智恵子の「ほんとの空」
犬吠駅―佐藤春夫「犬吠岬旅情のうた」をめぐる
熱海駅―尾崎紅葉『金色夜叉』から「湯の町エレジー」へ
信濃追分駅―立原道造「のちのおもひに」
替佐駅―高野辰之「兎追いし山、小鮒釣りし川」
桑名駅―中原中也、昭和十年八月十一日の夜
湯田温泉駅―中原中也の「帰郷」
宇和島駅―大和田建樹「鉄道唱歌」のふるさと
豊後竹田駅―滝廉太郎「荒城の月」、そして川端康成『千羽鶴』

著者等紹介

佐藤喜一[サトウキイチ]
1930年(昭和5年)東京生まれ。東京都立大学大学院修士課程修了(近代日本文学専攻)。都立富士、青山高校教諭を経て、母校である都立新宿高校に長年勤務する。退職後、駿台予備学校講師等をつとめる。著書に『汽笛のけむり今いずこ』(新潮社、1999年、第25回交通図書賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アメヲトコ

5
2006年刊。日本文学の舞台となった駅や鉄道を訪ねる紀行文集。著者はもと高校の国語教員だけに、対象となる文学は幅広いですが、一方で著者の感想が割と平凡というか、今ひとつ分析の切れ味に乏しいのが残念。2018/06/11

志村真幸

0
 著者は『汽笛のけむり 今いずこ』など鉄道関連の著作で知られる人物。  本書は、文学者にまつわる鉄道のトピックをいくつか取りあげたもので、石川啄木『一握の砂』と辻仁成『海峡の光』の函館駅(さらに北島三郎なども出てくる)、奥羽本線にある茂吉記念館前駅、尾崎紅葉『金色夜叉』と熱海、鉄道唱歌を作詞しした大和田建樹と宇和島駅など、全12章で構成されている。  いずれも濃い話ばかりで、鉄道ファンらも文学ファンにも満足できる一冊だろう。2017/11/16

かこ

0
山口は湯田温泉に行く機会があり、この本をお供にしていった。詩と汽車とその土地と、こういう見方もあるのかと面白かった。電車に疎い私には十分には楽しさがわからないのかもしれないけど、訪れてみたいなと思うものだった。2015/09/06

讃壽鐵朗

0
ユニークな観点からの鉄チャン本

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