双調平家物語〈11〉平家の巻(承前)

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双調平家物語〈11〉平家の巻(承前)

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  • サイズ A5判/ページ数 337p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784124901313
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0393

出版社内容情報

【2008年度 毎日出版文化賞(文学・芸術部門)受賞】

内容説明

源家嫡流・悪源太の首が打たれ、頼朝は流罪に。後白河院と二条帝の新たなる角逐とその狭間で復活を果たす摂関家。…乱後の政局は動き、欲を知らぬ清盛は己れの意志とは関係なく栄華の道を駆け上る。

目次

悪源太漂泊
清盛変貌
二代后
分水嶺
御親子相剋
頼朝命乞
桟敷諍
御幸
二卿追放
嘆願常盤〔ほか〕

著者等紹介

橋本治[ハシモトオサム]
1948年3月東京生。東京大学文学部国文科卒。’77年「桃尻娘」で講談社小説現代新人賞佳作。以後、小説・評論・古典の現代語訳・エッセイ等、あらゆるジャンルに精力的な執筆活動を行う。’96年「宗教なんかこわくない!」で新潮学芸賞、2002年「『三島由紀夫』とはなにものだったのか」で第1回小林秀雄賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まりこ

5
平清盛の野心のなさ。後白河院の朝政への無関心にも関わらず色々なものへの執着。賞されれば遺恨は忘れられる都の流儀。遺恨を抱いて生きるという重苦しさい生き方が都にはない。賞されるまでは、遺恨を隠す。遺恨をは恩着せがましさを成り立たせる債権。面白いなと思った。2018/11/22

zeroset

3
いよいよ平家繁栄の時。しかしここでの清盛は、流されるかのごとく主体性が無いままに位人臣を極め、”憂慮をためらいを友とするような男だった”と描写される様な男。今まで様々な物語で描かれてきた人物像とはだいぶ隔たりがあって面白い。2021/04/06

小葉

3
義朝の子らの処遇。池の禅尼による頼朝の命乞い。摂関家と清盛の結びつき。藤原邦綱。50歳で太政大臣に。ここに描かれている清盛は荒ぶらず野心がない。 1年以上中断していたが、大河ドラマにあわせて読書再開。2012/02/11

のら

2
二条天皇〜六条天皇。平治の乱の後日談から始まり、清盛出家まで描かれます。主人公はようやく清盛へ。しかし! この清盛は野心を持ち合わせません。その武力を(行使しようとしまいと)必要とされる時に、摂関家、後白河院、二条帝から新たな地位を与えられます。院の飼い狗だったころと内面は変わらぬまま位人身を極めていくのです。時忠に愚かと嘲られても外戚への野心を持ちません。狗仲間の邦綱と摂関家の財産簒奪(はたから見たら分を弁えぬ許しがたい行為だろうなあ)を謀ったあたりから、脳裏にちらっと栄華を思うくらいで、あっと言う間に2015/08/12

ybhkr

2
11巻にしてやっと平家がメインの赴き。権力にとらわれた女性のあわれ。清盛は権力にとらわれた人たちに翻弄される立場として描かれていておもしろい。清盛自身に野心はなく父を越えた時点で満たされているのに周囲がそれを許さない。あれだけ尽力して命を救った頼朝に娘も孫も自身も追い詰められることになるとは、清盛の継母は想像もしていないのだろうな。後白河院と滋子は絆で結ばれている説もあるけど、こちらは薄い関係。後白河院は清盛の嫡男重盛をご寵愛。さて続きはどうなるか。2013/10/19

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